Cave de Oyaji

南仏ワイン専門店

Photos from Cave de Oyaji's post 03/04/2024

久しぶりにエルミタージュの白を入手した。マルク・ソレルとコロンビエールで珍品に属すると思うがほんの僅かしか手に入れる事は出来ない。北ローヌの白はヴィオニエ以外にも鑑賞に値する銘柄が有るのだが残念ながら生産数が極めて少ないんだよ。まぁ欲しがる方も少ないから仕方ないか。

30/01/2024

本年劈頭のワイン会。ジャスマンの2014を試す事が目的でしたが、調子に乗ってルネ・ロスタンやボーカステルまで出しちまった。美味かったからまぁいいや。

19/12/2023

クリスティアの存在は意外に軽んぜられている。シャトーヌフでもその畑の優位性は確かでピニャンの東、南に行けばそこはなんとラヤスで多少土壌の相違はあるがテロワールは極めて近似している。La Crou地区と異なり柔和なグルナッシュで熟成を経て素晴らしいパフォーマンスを実感できる。

14/10/2023

友人達と06のラヤスを飲んだ。これは4年前にラヤスを訪ねた時にエマニュエル・レイノーから分けてもらったボトル。比較の意味からシャトーヌフの04シャルル・ジローと07バロッシュ、テロワールを開けたが、我ながらこれが素敵な取り合わせで、それぞれのワインの特徴が明確に理解できた。
04のシャルル・ジローは意外に熟成が亢進していてアロマと味わいのバランス良いスケールの大きさを感じる事が出来るがラヤスの様な飲む者を魅了するかの如き官能的な印象は無い。それでもさすがサン・プリフェールのイザベラ姉さんはアンリ・ボノーの後継者を名乗るだけあるよな、と感心したが、これがラヤスとの明確な相違である。対照的なのがバロッシュでスケールはラヤスに及ばないがグルナッシュの醸造に於いてはラヤスと同じベクトル上を歩んでいるかにも思える。まぁ細かな事はさておきシャトーヌフ・デュ・パプは飲み飽きないよ。

Photos from Cave de Oyaji's post 28/08/2023

今年になって輸入される様になったサン・ジョセフ在住のリオネル・フォーリウのワインを改めて検証した。
白は3種。
1) St-Joseph Rlbaudes
マルサンヌとルーサンヌを一部新樽を使い発酵。独特だが親しみやすい香りは華やかさも演出している。少し甘さを感じるのは新樽の所為かも知れない。マキシム・グライヨの同様な白、(クローズエルミタージュ)などと比較するとやや酸味のボリュームが少ない。香りが先行するワイン。白身魚のフリッター等合いそう。

2) Condrieu
コンドリューはレギュラーのモリュニューとVVのベルヌ。ヴィオニエを11ケ月ステン発酵させるのがモルニュー、こちらも香りが先行するタイプで余韻は余り長く残らない。しかしこの様なコンドリューに合わせる料理は実に幅広いだろう。少しキェイロンのワインに近い。
ベルヌは樹齢50年以上の葡萄を使うがこちら華やか全くタイプが異なる。古典的な醸造法を用いるコンドリューに感じる白胡椒のニュアンスもある。若干ひねたアロマを感じるのがフォーリウの個性だろう。このスタイルが10年以上経過してどの様な結果になるかは楽しみで、得体の分からない方向性は何処かデュマゼを彷彿とさせる。

14/08/2023

コート・デュ・ローヌ銘柄で毎年そのリリースを待ち侘びるワインになったのがジャナスのテッレ・ダルジール。数年前は気楽に扱い、その秀逸なコストパフォーマンスを楽しんで周りに勧めていたが、今やインポーターの営業諸君にはこの銘柄の販売数量は割当て制なんだそうだ。どうしちゃったの?とノー天気に問うと「このワインをNET上で褒めそやした当のご本尊の本人が知らないんですか?SNS馬鹿にしちゃ駄目だよ。皆んな見てるんだから。」だって。オレそんな自覚ないけどなぁ。試して嬉しくなったらその感想はUPしちゃうよね。最近では14のクロ・デュ・パプが個人的には満点ワインの一つだよ。なんて言いたくなる。

20/06/2023

クサヴィエ・ジェラールのCote Rotie le Mollard は最新VTで初見の銘柄である。このモラールはコート・ブロンドの南西、クリンスマンの区画の南に位置する小さな区画でクサヴィエ君は律儀にシリアルナンバーまで付している。僅か1650本かぁ。

Photos from Cave de Oyaji's post 09/06/2023

日本では初お目見えのコンドリュー
リオネル・フォーリューのキュベ2種。スタンダードな銘柄とヴィエイユ・ヴィーニュ。典型的な早飲み仕様で若い年でも楽しめる。V.Vは最低でも5、6年待って飲みたい。最近ブレイクしているクサヴィエ・ジェラールの域に達するか否かを注目している。

22/05/2023

もう買わないって言ったよね。新年度産のCote Rotie 。ランドンヌなんざ「どうする親爺」だな。クサヴィエのは取り分けて長命なんだよ〜。

Photos from Cave de Oyaji's post 04/02/2023

クロ・デ・パプは日本国内で早くから流通していたCNDPで一昔前は我が家でも散々販売していた。当主ポール・アヴリルは名人の誉れ高く、美味くて安価なワインを提供していたものだ。残念ながら倅はワイン醸造の勉強よりビジネススクールを卒業して実家のワインに過度な付加価値を付ける事に専念した結果、驚く程の値上を敢行。そんな銘柄は商売上扱う事はしない主義なので販売は取り止める事にした。クロ・デ・パプの畑はシャトーヌフの丘の北側麓にあり、その入り口には立派な石門が有るからすぐにわかる。市街地の際まで畑が入り組んでいるのが珍しい景観を見せてくれていて、当地の名所のひとつになってるなぁ、なんて考えてたら14年のパプが出物に有ったので過去の経緯はともかく思わず買ってしまいました。エチケット変わらないんだよね。

29/01/2023

先日シャトーグリエの2001を味わう機会があった。幸いにもヴィオニエの熟成とはこれだと言う感触を得る事が出来た様だ。グラスに注いでから時間を経る度に様々なアロマの変化を楽しめる。メロンの様な香りから始まり甘く切ない熟成香からマンゴー、白桃のニュアンスを経て蜂蜜の香りへと変化する。ヴィオニエの熟成した姿とはこれである。この変化を許容せず早い段階からエキゾチックなヴィオニエを造る醸造所とは明らかに差異が有る。早い飲み頃を強要する作り手のコンドリューとは明らかにそのスタンスが違う。ヴィオニエは早く飲め等と言う輩にはこの感激は味わえない。
残念ながらそんな古風な作り手は少なくなってしまった。グリエと同列の希少な作り手はジョルジュ・ヴェルネイのコトー・ド・ヴェルノン、ドラ・フレールのクロ・ブーシェ、デュマゼ、アンドレ・ペレのシェリーくらいだろうか。若手ではクサヴィエ・ジェラールがこの古典的な製法を継承しているから少しは安心している。彼の持つ畑はコトー・ド・ヴェルノンに隣接し、それに相応しい手入れをしている。クサヴィエは若いがちゃんと伝統を継承して醸造をしているからこちらも注目している。

11/12/2022

Le Vieux Danjonは古典的なシャトーヌフデュパプを代表する銘柄で最低でも20年は待って飲まなければその真価は理解出来ないと思う。この稀有なワインの素性を正しく理解してエージェントが扱っているかは知らないが忍耐の必要な商品である事くらいはアナウンスすべきだ。ローヌワインが誤解される場面はこんな時が最も多い。ラ・トゥールやパルメを10年位で飲まないだろう?それと同じ事なのに。これは00でさぁどんなものかな、だよ。

08/11/2022

なんでこんなん買っちまったんだろ。Genelationぢゃ無いしワイン会で出すっきゃないな。
ガルディーヌ、ガストン・フィリップは8〜90年代が美味い。89.90,95,98だったら迷わず買い。シャトーヌフ・デュ・パプでの新樽仕込の先駆者だけあって奥深い味わいです。

04/11/2022

往年のコルナス三名家と言えばオーギュスト・クラップ、ノエル・ヴェルセ、アラン・ヴォージェだった。今クラップは代替わりし、ヴェルセは生産を止め、アラン・ヴォージェは先年物故し、改めて時の流れを痛切に感じている。
アランのワインはシラーの表現としては優しく、バランシーな人柄を体現するかの様な作風で親しみを持って味わう事が出来るが、最近では彼の遺作とも言えるバックストックが稀に出てくる。このサン・ジョセフも以前には全く出回らなかった。大事にしたいね。

23/10/2022

シャトーヌフ・デュ・パプで訪れるべき醸造所を三つ挙げろと言われれば、ドメーヌ・ボワ・ド・ブルサンは欠かせないだろう。屈託ないジャン・ポールが主宰するドメーヌで今ではこのアペラシオンに於いて最もトラディッシュナルで古典的とも言えるワインを生産している。
キュヴェ・デ・フェリックスは最上銘柄にあたり、一部新樽を使用するがバランス重視の重厚なボディは15年以上を経て真価を発揮する。そんな長年の忍耐に報いる様にその出来上がりは素晴らしい。手に入らなくなって久しかったが2005年は偶然1ケース入手した。ラッキーとしか言えません。

13/09/2022

先日コート・デュ・ローヌ、通称CDRのヴィラージュものばかり集めたワイン会を敢行したが、久しぶりにケランヌを選んだ。昨今はヴァケラスからボーム・ド・ヴーニーズ、ラストーとヴィラージュ表記からAOCに昇格するアペラシオンが増えたがワインの実力は有るにもかかわず格付けには無関心では、と言われるのがケランヌ村のワインだろう。地域的には北はヴィサン、東にはラストー、南はジゴンダスに隣接するローヌワインの中心地にある。
此処で代表的な銘柄はなんと言ってもドメーヌ・ブリュッセで穏やかな丘陵地帯に良い畑を多く所有する。画像はブリュッセの特醸ワインで2000年に一度だけ造ったワインで古木のグルナッシュ100%のワイン。オマージュとは99年に他界した祖父アンドレ・ブリュッセを追憶する記念碑的銘柄で、20年の熟成を経ると実に奥行きの深いグルナッシュの変化を体感することができる。
ケランヌ村の中心地にはなだらかな丘の上に古いチャペルがあり、西側にはオラトワール・サンマルタンの畑が有る。ドメーヌ・アラリーの所有する所でブリュッセと双璧の生産者である。他にも生産者は多いが、ケランヌのワインで日本で求める事が出来て鑑賞に値するのはこの2家だ。
アラリーはグルナッシュの抽出が強く果実味の溢れる作風で比較的には早く飲めるタイプのワインだ。ブリュッセはシラー含有率が高いからか荀年は待つべきで、熟成を経ると滑らかで複雑な果実香を演出する。どちらも南ローヌを代表するワインと思う。
ケランヌ村には国道脇にオーベルジュが有って渡仏の際には度々お世話になった。隣がブリュッセなのよ。ジビエのパスタが美味くて一人でローヌを訪れる際は必ず昼飯にお邪魔している。
それにしてもラストーがAOCを獲得するならケランヌも同時に得られるクオリティを持つに違いない。熟成させたワインを楽しむならばケランヌは貴重なワインだ。試しに10年ほど経ったブリュッセを試してみればよい。緻密で快適な果実味は同じ価格帯のつまらないピノ・ノワールなんて忘れさせてくれるだろう。

24/07/2022

タンピエは夏飲むワインだよ。とアドバイスしてくれたのはタンピエの醸造責任者であるダニエル・ラヴィエだ。最上畑のラ・トゥルティーヌのワインは古くても必ずデカンタージュして飲めとも言う。(カバッソウはトゥルティーヌの一部なんだよ。)此処のワインはムルヴェドルの最高峰と思う。熟成すると信じられない程エレガントになる。

21/03/2022

少人数でブイヤベースを楽しむワイン会を催しました。ワインはもちろん白中心。5本とも全て異なる南仏固有種を合わせました。春到来と言ったところです。
左から・・
CdR セザール ロッシュ・オードラン→グルナッシュ・ブラン主体
CdR ブラン ジャメ→マルサンヌ、ルーサンヌ。
カシ→ご存知ブイヤベースの定番。
コンドリュー クロ・ブーシェ ドラ・フレール→ドラ社自慢のヴィオニエ。
バリジー ブラン→デ・トゥールのNV。クレレット。
カシとジャメが良く合った。

09/03/2022

デュマぜの2010コンドリューを開けた。熟成が亢進し、素敵な色合いで時間が経つにつれ様々な果実のニュアンスが展覧会の如く出現して驚かされた。
10年のコンドリューはヴェルネイのコトー・ド・ヴェルノンが素晴らしくこちらはワインに接した瞬間から一面の花畑の中を思わせるが、デュマぜはヴィオニエの魔術に引き込まれる印象。甲乙はつけ難い。
2010年のコンドリューは数多く試したがこの二つは双璧と言える。ペレやニエロ、ルネ・ロスタンより熟成の可能性で優れていると思う。ヴィラールやガングロフは残糖分が強いね。新春から大当り。

09/02/2022

またもやマンボウ宣言下の閉塞状況となった。ずっと家に居るので暇に任せて昨年書き連ねたローヌワインの現状の続編を再開したいと思います。少し硬い話になるのはご容赦。
Cotes du Rhone
元来安旨ワインとして知られるフランス南部の銘柄だが、生産範粋は非常に広大で北のコート・ロティからアビニョン近郊の地域までの全てのアペラシオンで生産されている。多くは南部のグルナッシュ主体のワインだが、その味わいは一様では無い。こちらで知られるコート・デュ・ローヌはギガルやポール・ジャブレ等のネゴシアンものが多く、気軽に飲める印象のワインとしての位置付けだ。
近年ドメーヌ・ド・ラ・ジャナスがリリースした CdRのテッレ・ダルジールはそんな気軽なアペラシオンのワインのイメージを吹き飛ばすインパクトがあった。
新年度産でも楽しめるが、そのスタイルは長期の熟成にも耐えられる予感がする。驚くべきはそのセパージュ比率でグルナッシュ、シラー、ムルヴェドルをほぼイーブンでアッサンブラージュする事だ。普通はグルナッシュとシラーを7:3程で少量のカリニャン等の南仏固有種を入れるのが一般的だがジャナスはそんな伝統的手法に拘らず大胆に構成して成功している。こんな品質で販売価格は3000円程度は驚き以外の何ものでも無い。コストパフォーマンスでは並のシャトーヌフなぞぶっ飛ばされそうだ。
渡仏した際にもこのワインの真実を確かめたくてジャナスを訪れたものだ。その制作事情はともかく、今後このテッレ・ダルジールが 間違い無くCdRのスタンダードとなるだろう。それ位のポテンシャルを備えている。各メーカーは大変だね。価格、内容でこれを凌駕するのは相当の努力が必要だ。デ・トゥールと言えども例外では無い。少なくとも私がこのワインを今後 CdRの基準とするのは間違いなく、この銘柄を超えるワインを切望している。

09/02/2022

来客があってワインの話を進めて行くうちに不意に「親爺さんの好きなコート・ロティはどれですか?」と問いかけられた。個人的な趣味は商売上タブーなんだよ。で、どれがお気に入りかなんて考えたも事ない。まぁ気軽に答えようと思ったがこれはなかなか難儀な質問で少し迷った。
ジル・バルジュ、パトリック・ジャスマン、少しアメリカナイズするがボンヌフォンかなぁと答えた。「ギガルやオジェ、ルネ・ロスタンじゃないんですか?」そんなのは問題外だよ。全ては飲めば分かるけどね・・・やっぱり俺は変人だな。

Photos from Cave de Oyaji's post 31/01/2022

久しぶりにヴァケラスのルーカス・トンパのワインが入った。当主のエリック・ブルタンとは旧知の仲で彼のワインの素性は良く知っている。以前はパリのソムリエ達の間で評判になり、入手が難しい銘柄のひとつだったが日本ではローヌワインの知名度の低さもありそれほどは人気にはならなかった。我が家ではベストセラーの一本になったが、輸入元からは潤沢に供給を受けたものだ。しかし扱いが点々と変わり、最近漸くローヌワインに造詣の深い業者に落ち着いた様だ。自慢の赤は少しサン・デ・カイユーに似ている。白はヴァケラスの白としては出色の銘品でグルナッシュ・ブランをベースに様々な品種をブレンドしたエキゾチックな内容となっている。

Photos from Cave de Oyaji's post 31/01/2022

昨年末はコンドリューやサン・ジョセフの他にも収穫があった。ルドルティエとペスキエの1999年ジゴンダスだ。99はジゴンダスにとって近年最良の作柄で芳醇で冷涼感漂う緻密な熟成が期待できる。昨年はグルナッシュの魔術師と言われたフィリップ・カンビが亡くなったが、個人的には彼の手掛けたものとは異なる性格のワインを求める傾向がある様だ。ルドルティエもペスキエもジゴンダスのテロワールを忠実に表す伝統的製法のワインで熟成してこそ価値有る銘柄。ある意味シラーより我慢を強いられる。

04/01/2022

この年末は懐かしい銘柄が目白押しで嬉しくなってワインをセラーで棚に収めながらニヤニヤしてます。ピエール・ゲイラールのサン・ジョセフ、クロ・ド・カミネイユもしばらく振りの入荷。20年以上以前に色々なメイカーのサン・ジョセフを試してイマイチ感心しなかった時、全く他のワインと異なる資質でこの銘柄には驚かされたね。シラーは腕前の差が出るね。

04/01/2022

南部ローヌワインでもはや確固としたスタンスを持っている作家の一人がパスカル・シャロンpascal chalonだ。
そのワイン造りの姿勢は旧来の製法を下地にしてグルナッシュ主体の好ましいスタイルだが、最近はやや凝ったワインを次々とリリースし始めているのには少し驚いている。3〜4年前から白いエチケットを文字がまるで判読できない真っ黒なデザインにした時からどうも様子がヘン、とは思っていた。
2018年にムルヴェドル100%のワインを出し、19年にはシラー100パー、おまけにグルナッシュとムルヴェドルだけの銘柄まで連発状態。それらのワインの評価はこれからの作業としても正にワイン造りの変態。CDRだけで6銘柄なんてマニアック過ぎる。もうこれからはパスカルをガレージヴィニロンとは呼ばずローヌの変態と呼ぼうっと。な

04/01/2022

料飲店の規制緩和を受けて久しぶりのワイン会を開催しました。Facebookでも宣言した様に口開けはタンピエの白。ゲストのお一人がこよなく愛するワインで、参加する皆様と祝いの乾杯となりました。
デ・トゥールの00ヴァケラスは現地で購入したものでしたが残念ながらブーの字。これは私からのスペシャリテでしたがこんな事もあります。次は96のエルミタージュ グリエル。言わずと知れたマルク・ソレルでエルミタージュの熟成らしい華やかな果実の香りとしっとりとした液面で熟成の極みを感じました。
お次はボワ・ド・ブルサンの最上キュベ、フェリックスの01。最近はトラディショナルなヌフパプの代表的な銘柄と忌憚無く紹介出来る銘柄の一つでグルナッシュの王道を行くワイン。ヴィエイユ・ヴィーニュの奥深い様々な果実の展覧会を体験することのできるワイン。
次はコロンビエールのクローズもの。この造り手は個人的に最も注目しております。シラーの滑らかな特性を伝えている。此処のエルミタージュは常に狙っているワインなんだよね。
最後はクサヴィエ・ジェラールのコンドリュー、ヴァンダンジュ・タルディーヴ。いわゆるレイト・ハーヴェストで甘いワイン。クサヴィエの腕前はたいしたものでフランソワ・ジェラールのクインテッセンスやキュイロンの甘口より濃厚で香り高い。
やっとワイン会出来る様になったねぇ。でも6名限定でした。今回はゲストの皆様がよくローヌワインを理解される方々で楽しい会合でした。ホント嬉しかったよ。

28/11/2021

お宝ワイン、ここでは入手が難しい、高額でリスキー、伝手を頼って入手とかの意味ではなく、もう今後手に入れる事が叶わないワインと定義してみよう。
その一
1998Cotes de Rhone VV
Ch.Morre de Tenderre
98vtのタンドールを飲んでその冷涼感溢れる余韻と過度な果実の香りの表現が抑えられた調和のとれたボディに非常に驚いたものだ。熟成したボルドーやブルゴーニュのグラン・クリュでしか味わえないフィネスをも感じた。2003年に渡仏した際にタンドールを訪れたが、出されたワインにはあのエレガンスが無く、がっかりさせられたのだが、当主は2000年にリタイアしたと告げられた。代替わりするとまるで異なる作風になる例だ。タンドールはシャトーヌフ・デュ・パプも造っていて1998年ものは常にこの銘柄を探っている。スケールの大きなワインで文字通りのコレクターズ・アイテムとなった。セラーには98のシャトーヌフとCdRが残り一本づつ。もう海外のストッカーにもオンリストされない。さていつまで我慢出来るか・・。

Photos from Cave de Oyaji's post 15/10/2021

シャトー・ラヤスの真実
2003年の春以来シャトーヌフ・デュ・パプを数回訪れ、その度に縁あってシャトー・ラヤスの当主エマニュエル・レイノー氏にお会いして話を聞く事が出来た。(Facebookのプロフィール映像であたしと一緒に写っているのがエマニュエルだ。2019年5月撮影。)
ラヤスのワインが我々を魅了するのは何故か、他のシャトーヌフと異なるワインの真実とは何か、私自身の体験を基にして少し考えてみたい。
シャトーヌフ・デュ・パプの古城跡の真下にある中心街から北東の区画の北端にラヤスの醸造所がある。周辺の畑は全てグルナッシュで多少起伏のある砂岩質の土壌でよくあるシャトーヌフの畑の様なごろごろとした白い石は皆無だ。極めて特徴的なのは苗木間の広い距離で畑の周囲はガリーグと呼ばれる潅木地帯が広がる。実はこのロケーションこそがラヤスの重要な要素である事をエマニュエルから教えてもらったのは最初に此処を訪れた時だった。
この時はもう18年前になるんだよなぁ。初めて会った時、エマニュエルは「酒屋さんだそうだが僕のワインはどれくらい入るの?」って逆取材された事はよく覚えてる。今から考えれば恥ずかしいくらい少ない本数のワインでも入荷するだけマシだったね。入荷数を伝えるとパリのラファイエットだってそんなもんだって慰めてくれた。一昨年エマニュエルに10年ぶりに再会した時もこの話で「あ〜あの時の横浜の酒屋さん。」と思い出してくれた。
以前は貯蔵倉でワインをサンプリングして話をしたが今回はいきなり畑に案内されてテロワールに就いて語り始めた。そして唐突に質問、「ラヤスのワインを構成する4っつを言ってみてくれ。」それは16年前に学習したよ。テロワール、ミクロクリマ、土壌、日々の作業。「うん、その中で最も重要な要素は?」うーん、土壌かな?「そうだ、この決して膨よかでは無い砂岩質の土が重要なんだ。粘土質では無いさらさらとした土壌で葡萄の根がより深く広がりあらゆる成分を吸収する。」なるほど、畑の周囲のガリーグやミクロクリマのもたらす朝霧などが葡萄により良い影響をもたらすことは以前に聞いた話だ。
それからいつもの薄暗いシェに案内してくれた。最初にティスティングしたのはカリニヤンの樽で俺、試されてる感満載。恐らくラヤスのシャトーヌフに僅かながらブレンドされているのだろう。そう、ラヤスのシャトーヌフはグルナッシュ100パーではありません。知り合いのインポーターにはスポットで扱うラヤスの解説でグルナッシュ100%としていたのを訂正するように提言した。何しろ作ってるエマニュエル自身がそう言ってるからね。次にグルナッシュの樽二つからサンプリングした。これはシャトーヌフだ。じっくりティスティングしながら驚くべきエマニュエルの解説が始まる。
後編に続きます。

シャトーラヤスの真実 Q&A

シャトーラヤスでは様々な逸話が都市伝説の様に識者の間で伝わっている。当主エマニュエル・レイノーに会う度に(恐る恐るではあるが)巷間伝わる噂話について本人や周囲の人に聞いてみた。

・エマニュエルは頑固、変人、極度の人見知り、である。
→確かになかなか心を開かない頑なさは感じられるが、それはプロヴァンス人特有の仕事に熱心で家庭を何より大事にする姿勢がそう誤解されるのだろう。寡黙に日々の務めを果たしているだけだ。アポも無くいきなりシャトーを訪れてエマニュエルに追い返されるワインマニアやジャーナリストが余りに多かった為で、噂はそんな不心得者達が意趣返しに広める陰口に過ぎない。ま、確かにアポ取る手段は難しいんだけどね。

・先代のジャッキー・レイノーが物故して以来ワインの品質が低下した。
→これは1997年以降のワインに関する意見だが、2000年前後のラヤスを味わえば自ずと答えは導かれるだろうと思う。進化こそすれ品質が低下しているとは思えない。エマニュエルは先代と共にずっと以前からワイン造りを敢行しているからだ。

・ラヤスを購入したいが実勢価格が高過ぎる。
→同感である。先日輸入リストを見て2009VTが15万円なんて悪い冗談かと思った。ただし、ラヤスのシャトーヌフ、現地の生産者価格は税抜で150€前後である。(そんな事は無い、と言うプロサイドの反論を是非お待ちしております。)価格高騰の原因は市場でのワインの希少性に対する売り手の思惑が先行する流通過程にある。こんな銘柄を大手ネゴシアンが扱う事自体無理があるのだ。

・ラヤスのセカンド的存在のピニャンの生産数が多くなっていて品質の低下が心配だ。
→ピニャンの区画はラヤス近郊の二箇所の広い区画で年を経る毎にグルナッシュの樹齢が亢進して生産本数が増えているだけである。これも実際にワインを味わえば答えは明らかだと思う。

・ラヤスのシャトーの中は何故あんなに暗く汚い(失礼)の?
→確かに室内はお世辞にも清潔ではない。古い樽と天然酵母の黒黴に覆われた壁面はラヤスのワイン醸造の肝だから致し方無い。いじらないのでは無くいじれないのだ。*画像を参照して下さい。
* *
エマニュエルの人柄は真面目で誠実、ストイックな農民の印象が強い。訪問して帰り際に夕食のレストランさえ紹介してくれた。今日は家族と約束があるからと一緒出来ない事さえすまなそうに語ってくれる誠実な人物である。
彼ははただ自身のワインが如何にもてはやされてもそのライフスタイルを変えないだけだ。不器用ってだけだよ。人の噂なぞ全く意にかけない。その人柄がワインに表現されているんだけどね。
次回、ラヤスの真実の後編をUPします。

シャトーラヤスの真実 後編です。

ラヤスの醸造所の周囲は皆シャトーヌフの畑で、ピニャンは少し離れた区画。参観した区画も勿論そうだが、道路を挟んで東側と西側でミクロクリマが異なる事をエマニュエルは盛んに強調する。更に彼はこの区画毎の葡萄をそれぞれ醸造し、瓶詰する前にアッサンブラージュするのだと言う。東側の畑は周囲を灌木帯に囲まれたとても日当たりの良い条件で果実味が際立つワインとなり、西側では高い森林の脇に広がる畑で朝夕の寒暖差も顕著で朝霧が立ちやすい場所なので此処のグルナッシュはより冷涼感を感じる出来となる。この二箇所のワインを作柄により調合する事によってその年のシャトーラヤスのシャトー・ヌフ・デュ・パプの名に相応しいワインを瓶詰するのである。
実際にこの二箇所の区画の熟成樽からティスティングしながら話を聞いた。ミレジメは2012年、確かに東側の樽はたっぷりの果実と華やかな香りが印象的で、西側の樽はタンニンが多く、冷やしているのではないか錯覚する程の冷涼さを感じる。しかも液面は極めて滑らかなのが驚きだった。これら二つのクリュの合成がラヤスのワインの肝なのだ。

さて、グルナッシュを試した後にやけにエマニュエルが力説していたのは自社畑のシラーに就いてで、やはり樽から飲ませてくれる。ラヤスのシラーとはマニアの間では垂涎の的の逸品であるフォンサレット・キュベ・シラーで畑はラヤスのシャトーから北へ30km程離れた区画だそうだ。曰く「北(コート・ロティやエルミタージュ)のシラーに負けない品質と思っているがどうだ?」
確かに南部のコート・デュ・ローヌでよく作られるシラーとはイメージが異なり辛気臭さが皆無でボディの厚みが際立つ重厚な造りで「コルナスみたいな熟成をするんだろうね。」と感想を正直に話すと、「そう、熟成して真価を発揮するワインを目指す。」と力が入る発言は少し驚いた。

よくラヤスの作柄を問われる事があるが、どの年のワインも味わい深いとしか答え様が無いのが正直な感想だ。近年最悪の年と言われる2002年さえも鑑賞に耐えるワインを作っている。
ラヤスのワインと同様なワインを他の生産者に求めるのは間違った欲求ではないかと言う結論になるのはラヤスの置かれた醸造環境を精査すれば明らかなのだろう。しかし、ワインを商う立場から物申せば余りに入手環境が悪くなった実情からポストラヤスを探すのは必然で、その為にラヤスのワインを深く探る作業が欠かせないとも思っている。
シャトー・ヌフ・デュ・パプのワインの醸造スタイルは様々な品種をブレンドするブレンド派とグルナッシュを中心として他の品種はエッセンスとして配合するグルナッシュ派に大別される事は以前にも記したが、ラヤスはそんな枠組を超越した存在ではないだろうか。ネルトやボーカステルの様なブレンド派には違った価値観が有ると思うし、ザボン一族のワインに代表されるグルナッシュ派もジャナス等は近年のワインの品質の向上は素晴らしいと思う。しかしラヤスのワインを味わうたびにこのワインはそんなカテゴリーでは括れない特別な愛着を感じる。
そう、ラヤスはラヤスなのだ。

3回に亘るラヤスレポートをご覧いただきありがとうございました。図らずも長大なドキュメントになりましたが、時節柄、自宅での持て余すがごとき与えられた時を利用してUPしました。
ラヤスは謎めいたシャトーのイメージがありますが、自身の経験を秘匿するものでもないと思いこのレポートを公開しました。ラヤスを愛する方々に参考となれば幸いです。 ☆このレポートを全てのラヤス愛好家に捧げます。GWなのにステイホームの最中、密やかな家呑みの際にでもご覧下さい。私も

シャトー・ラヤスの真実
2003年の春以来シャトーヌフ・デュ・パプを数回訪れ、その度に縁あってシャトー・ラヤスの当主エマニュエル・レイノー氏にお会いして話を聞く事が出来た。(Facebookのプロフィール映像であたしと一緒に写っているのがエマニュエルだ。2019年5月撮影。)
ラヤスのワインが我々を魅了するのは何故か、他のシャトーヌフと異なるワインの真実とは何か、私自身の体験を基にして少し考えてみたい。
シャトーヌフ・デュ・パプの古城跡の真下にある中心街から北東の区画の北端にラヤスの醸造所がある。周辺の畑は全てグルナッシュで多少起伏のある砂岩質の土壌でよくあるシャトーヌフの畑の様なごろごろとした白い石は皆無だ。極めて特徴的なのは苗木間の広い距離で畑の周囲はガリーグと呼ばれる潅木地帯が広がる。実はこのロケーションこそがラヤスの重要な要素である事をエマニュエルから教えてもらったのは最初に此処を訪れた時だった。
この時はもう18年前になるんだよなぁ。初めて会った時、エマニュエルは「酒屋さんだそうだが僕のワインはどれくらい入るの?」って逆取材された事はよく覚えてる。今から考えれば恥ずかしいくらい少ない本数のワインでも入荷するだけマシだったね。入荷数を伝えるとパリのラファイエットだってそんなもんだって慰めてくれた。一昨年エマニュエルに10年ぶりに再会した時もこの話で「あ〜あの時の横浜の酒屋さん。」と思い出してくれた。
以前は貯蔵倉でワインをサンプリングして話をしたが今回はいきなり畑に案内されてテロワールに就いて語り始めた。そして唐突に質問、「ラヤスのワインを構成する4っつを言ってみてくれ。」それは16年前に学習したよ。テロワール、ミクロクリマ、土壌、日々の作業。「うん、その中で最も重要な要素は?」うーん、土壌かな?「そうだ、この決して膨よかでは無い砂岩質の土が重要なんだ。粘土質では無いさらさらとした土壌で葡萄の根がより深く広がりあらゆる成分を吸収する。」なるほど、畑の周囲のガリーグやミクロクリマのもたらす朝霧などが葡萄により良い影響をもたらすことは以前に聞いた話だ。
それからいつもの薄暗いシェに案内してくれた。最初にティスティングしたのはカリニヤンの樽で俺、試されてる感満載。恐らくラヤスのシャトーヌフに僅かながらブレンドされているのだろう。そう、ラヤスのシャトーヌフはグルナッシュ100パーではありません。知り合いのインポーターにはスポットで扱うラヤスの解説でグルナッシュ100%としていたのを訂正するように提言した。何しろ作ってるエマニュエル自身がそう言ってるからね。次にグルナッシュの樽二つからサンプリングした。これはシャトーヌフだ。じっくりティスティングしながら驚くべきエマニュエルの解説が始まる。
後編に続きます。

シャトーラヤスの真実 Q&A

シャトーラヤスでは様々な逸話が都市伝説の様に識者の間で伝わっている。当主エマニュエル・レイノーに会う度に(恐る恐るではあるが)巷間伝わる噂話について本人や周囲の人に聞いてみた。

・エマニュエルは頑固、変人、極度の人見知り、である。
→確かになかなか心を開かない頑なさは感じられるが、それはプロヴァンス人特有の仕事に熱心で家庭を何より大事にする姿勢がそう誤解されるのだろう。寡黙に日々の務めを果たしているだけだ。アポも無くいきなりシャトーを訪れてエマニュエルに追い返されるワインマニアやジャーナリストが余りに多かった為で、噂はそんな不心得者達が意趣返しに広める陰口に過ぎない。ま、確かにアポ取る手段は難しいんだけどね。

・先代のジャッキー・レイノーが物故して以来ワインの品質が低下した。
→これは1997年以降のワインに関する意見だが、2000年前後のラヤスを味わえば自ずと答えは導かれるだろうと思う。進化こそすれ品質が低下しているとは思えない。エマニュエルは先代と共にずっと以前からワイン造りを敢行しているからだ。

・ラヤスを購入したいが実勢価格が高過ぎる。
→同感である。先日輸入リストを見て2009VTが15万円なんて悪い冗談かと思った。ただし、ラヤスのシャトーヌフ、現地の生産者価格は税抜で150€前後である。(そんな事は無い、と言うプロサイドの反論を是非お待ちしております。)価格高騰の原因は市場でのワインの希少性に対する売り手の思惑が先行する流通過程にある。こんな銘柄を大手ネゴシアンが扱う事自体無理があるのだ。

・ラヤスのセカンド的存在のピニャンの生産数が多くなっていて品質の低下が心配だ。
→ピニャンの区画はラヤス近郊の二箇所の広い区画で年を経る毎にグルナッシュの樹齢が亢進して生産本数が増えているだけである。これも実際にワインを味わえば答えは明らかだと思う。

・ラヤスのシャトーの中は何故あんなに暗く汚い(失礼)の?
→確かに室内はお世辞にも清潔ではない。古い樽と天然酵母の黒黴に覆われた壁面はラヤスのワイン醸造の肝だから致し方無い。いじらないのでは無くいじれないのだ。*画像を参照して下さい。
* *
エマニュエルの人柄は真面目で誠実、ストイックな農民の印象が強い。訪問して帰り際に夕食のレストランさえ紹介してくれた。今日は家族と約束があるからと一緒出来ない事さえすまなそうに語ってくれる誠実な人物である。
彼ははただ自身のワインが如何にもてはやされてもそのライフスタイルを変えないだけだ。不器用ってだけだよ。人の噂なぞ全く意にかけない。その人柄がワインに表現されているんだけどね。
次回、ラヤスの真実の後編をUPします。

シャトーラヤスの真実 後編です。

ラヤスの醸造所の周囲は皆シャトーヌフの畑で、ピニャンは少し離れた区画。参観した区画も勿論そうだが、道路を挟んで東側と西側でミクロクリマが異なる事をエマニュエルは盛んに強調する。更に彼はこの区画毎の葡萄をそれぞれ醸造し、瓶詰する前にアッサンブラージュするのだと言う。東側の畑は周囲を灌木帯に囲まれたとても日当たりの良い条件で果実味が際立つワインとなり、西側では高い森林の脇に広がる畑で朝夕の寒暖差も顕著で朝霧が立ちやすい場所なので此処のグルナッシュはより冷涼感を感じる出来となる。この二箇所のワインを作柄により調合する事によってその年のシャトーラヤスのシャトー・ヌフ・デュ・パプの名に相応しいワインを瓶詰するのである。
実際にこの二箇所の区画の熟成樽からティスティングしながら話を聞いた。ミレジメは2012年、確かに東側の樽はたっぷりの果実と華やかな香りが印象的で、西側の樽はタンニンが多く、冷やしているのではないか錯覚する程の冷涼さを感じる。しかも液面は極めて滑らかなのが驚きだった。これら二つのクリュの合成がラヤスのワインの肝なのだ。

さて、グルナッシュを試した後にやけにエマニュエルが力説していたのは自社畑のシラーに就いてで、やはり樽から飲ませてくれる。ラヤスのシラーとはマニアの間では垂涎の的の逸品であるフォンサレット・キュベ・シラーで畑はラヤスのシャトーから北へ30km程離れた区画だそうだ。曰く「北(コート・ロティやエルミタージュ)のシラーに負けない品質と思っているがどうだ?」
確かに南部のコート・デュ・ローヌでよく作られるシラーとはイメージが異なり辛気臭さが皆無でボディの厚みが際立つ重厚な造りで「コルナスみたいな熟成をするんだろうね。」と感想を正直に話すと、「そう、熟成して真価を発揮するワインを目指す。」と力が入る発言は少し驚いた。

よくラヤスの作柄を問われる事があるが、どの年のワインも味わい深いとしか答え様が無いのが正直な感想だ。近年最悪の年と言われる2002年さえも鑑賞に耐えるワインを作っている。
ラヤスのワインと同様なワインを他の生産者に求めるのは間違った欲求ではないかと言う結論になるのはラヤスの置かれた醸造環境を精査すれば明らかなのだろう。しかし、ワインを商う立場から物申せば余りに入手環境が悪くなった実情からポストラヤスを探すのは必然で、その為にラヤスのワインを深く探る作業が欠かせないとも思っている。
シャトー・ヌフ・デュ・パプのワインの醸造スタイルは様々な品種をブレンドするブレンド派とグルナッシュを中心として他の品種はエッセンスとして配合するグルナッシュ派に大別される事は以前にも記したが、ラヤスはそんな枠組を超越した存在ではないだろうか。ネルトやボーカステルの様なブレンド派には違った価値観が有ると思うし、ザボン一族のワインに代表されるグルナッシュ派もジャナス等は近年のワインの品質の向上は素晴らしいと思う。しかしラヤスのワインを味わうたびにこのワインはそんなカテゴリーでは括れない特別な愛着を感じる。
そう、ラヤスはラヤスなのだ。

3回に亘るラヤスレポートをご覧いただきありがとうございました。図らずも長大なドキュメントになりましたが、時節柄、自宅での持て余すがごとき与えられた時を利用してUPしました。
ラヤスは謎めいたシャトーのイメージがありますが、自身の経験を秘匿するものでもないと思いこのレポートを公開しました。ラヤスを愛する方々に参考となれば幸いです。

12/10/2021

ローヌの生産者を個人的な見解から順次紹介したいと思います。先ずは第一回はシャトー・ド・ボーカステルを・・・。

シャトーヌフ・ド・パプ、クルテゾン郊外の葡萄畑の中に大きなシャトーを構えているボーカステル、周辺の畑は平坦な土地で畑一面は白い石灰質の片岩の石に覆われている。此処ではAOCで認可される13種の葡萄品種を全て栽培し、それぞれを醸造してアッサンブラージュしてシャトーヌフやコート・デュ・ローヌの銘柄であるクードレを瓶詰している。
貯蔵庫を参観すると全ての品種の発酵樽から試飲させてもらえるが、最後にテイスティングするのはムルヴェドルである。ボーカステルではこのムルヴェドルが大事な品種で、その配合比には年毎に細心の注意を払っている。樹齢の古いムルヴェドルは何より貴重なのだ。
その象徴がボーカステルのフラッグシップであるオマージュ・ア・ジャッキーペランで、この銘柄の主要品種はこのムルヴェドル。ただしその結果、非常に長熟なタイプとなる。グルナッシュが例外的に豊作となった1998年を除きこのキュベが作られる場合ムルヴェドルの配合は50%内外なのだ。
オマージュは作柄の良い年にだけ作られるがその製造過程はボーカステルに居る醸造オペレーター数人がその年の樽全てを試してオマージュの可能性を考える。オマージュに相応しいと思う樽にチョークで印を付して全員のマークがあればアッサンブラージュされるという。(これはボーカステルで実際に伺った話だ。)オマージュのファーストビンテージは1989年でこの年と翌年の90年はボーカステルにとっても記念ともなる作柄を記録したのは通常のシャトーヌフを試しても容易に理解する事が出来る。
ボーカステルの各年毎のテイスティングノートは此処のHPに詳しく解説されているので是非ご一読されたい。
ボーカステルのワインのスタイルについては醸造の過程で他の生産者より高い温度の抽出法を適用するする為、エキス分が強く、またムルヴェドルを多用して長期熟成型となる。その為現地生産者の間では血の香りがするとして評価されない事もある。そうは言ってもやはりボーカステルの熟成は魅力的で、セカンドワインのクードレさえ暫く待って飲むべきだろう。
近年のCNDPの当たり年は89、90、98、00、05、10が良い。
白ワインに関しても通常のシャトーヌフの他にルーサンヌ・ヴィエイユ・ヴィーニュというスペシャルキュベがあり、当たり年のワインは場外ホームラン級のインパクトを持つ。近年では2001、2010年だろう。
誠に残念ながら我が家には2007年以降のワインしか無い。あ、05は少し有ります。

11/10/2021

2010年に於けるシャトーヌフの作柄は間違い無く優良でその将来が楽しみです。長期にわたって楽しめるワインはとても貴重で(まぁおいそれとは飲めないけど)熟成が楽しみなのだが、中でもクリスティアのVVは格別だ。此処の区画はRAYASの北側に隣接する所で東側の著名なle Crauの様な石ころだらけの景観では無く、砂岩質のシストで 非常に水捌けが良い。
RAYASもJanasse、バシェロン・カイユーとか我が国で評判の良い作り手は皆この区画。でもクリスティアがRAYASの10分の1の価格って言うのが不思議です。

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