ZART

桜木町駅前、花咲町にある小さな文化センター、ツァルトです。何かを学びたい人、音楽や美術を楽しみたい人に、また「教えたい人」にはスペースをお貸しします。

20/12/2023

合同展2出品作寸評14 尚平さん 大人 
今回の展覧会では自分でも画期的!という技法に挑戦してましたが、その「モンゴル馬賊による自分襲撃!」は後に出します。
今ここに出すのは、今までの尚平氏の集大成的な、アジアらしい、キャッチーでキッチュ(変趣味)なもの。
アボカドおばちゃん。 元々のモデルさんからしてこれはキッチュそのもので、存在自体がその妙さをアピールしてるんですが、尚平氏はそこを拡大増幅、その昔お祭りの裏で興行されていた「見世物小屋」よろしく、寺山修司、横尾忠則、暗黒舞踏、岡本太郎 といった日本人の「闇の系譜」につながる一つの流れの中に 花を咲かせてくれたように思います。
しかしこれは「こんなのもある」という表現の幅の中の一つ。「美しい」も「優しい」も「可愛い」もある中に、日本人の心の中にある地獄や鬼を今風にし、「怖い」「残酷な」一面をユーモア持って描いています。子供達にとってはとてもいい刺激!頭の中の沢山の人の中にZartの生徒たちが!そして今まさに食べられそうになってるのは私?らしい😓

⭕️絵から生まれるセカイ展 2023
Zart絵画教室+本牧五感キッズ合同展
(会期終了しました)

18/12/2023

合同展2出品作寸評13 ちあきさん 大人
ちあきさん!これはちょっと…やたら素晴らしいんじゃないですか。
そのままの写生をベースにしながら、色の変換や微妙な色調選択といい、ガジュマルの持つ神秘性の表現といい、周りの鈍い色の囲われ方といい(これきっとそのところで画面が断裁され、額なしになるのが良いかと)、皆が破綻なく組み合ってて、テーマがくっきり浮かび上がる、。
とっても傑作!に思います。
その場の情熱のまま突き進み、行き当たりばったりのように見えて 実は着実に熟してきていた っていい見本ですね。「伸びる生徒にとっての」。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    
      
⭕️絵から生まれるセカイ展 2023
Zart絵画教室+本牧五感キッズ合同展
(会期終了しました)

16/12/2023

合同展2出品作寸評12 あきまさくん 小6
卵が先か鶏が先かみたいな話だが、Zartにいる大人も子供も全員「どこか変わってる」😀 のは、そういう人がたまたま集まったのか、そこにいるうちに変わってきたのか、「いるうちに」と言うからには、ここは絵を描く場だから、当然「絵を描いているうちに」ということなのだろう。大人は新たに入ってきても当然のように個性的な絵が描けるのは、暗黙のうちにこの想像の自由さの中で解放されてるのかもしれない。それは水を得た魚 ?
また「変わった人」だから妙な絵を描くのか、妙な絵を描くうちに個性的な人になってしまうのか。この辺は今考えてる「人のイメージのビジュアライズ(脳内図像化)によって自分の未来は変容していく」の根本的命題に関わるところ。私は「自分自身になりきる」ことが出来れば人生全うし、シアワセであろうと思っているので、自分になり切る、それを掴む一つの方法、または冒険なのかもしれないなどと思っている。「決意の言葉、誓い」ではなく「将来の、求める夢ビジョン」を頭に浮かべること。
あきまさくんは1年生の時から来ていて、お兄さんまさゆきくんも同様、徹底した寡黙。二人は言葉なしで通じるのか、黙ってほぼ相似形の絵を描き、不思議な立体を作り、表現を遊びとして精魂か何かを込めている。
インドの行者の中に何年間か無言の行をする人がいるそうだが、そのココロは、「内的圧力の蓄積」らしい。兄弟のモノクロの画像に込められた何か、蠢くもの、そこが大きな魅力、磁力となっているように思うのはそれなのではないか。

低学年の時は漫画から影響されて膨大な量の絵を描いていたが、その1枚1枚に込められた「不思議」「恐怖」「残酷」そして「ユーモア」。これは私の小学校時代とよく似ている。似ていないのは自由に人に見せていること、エロティシズムが(当面)ないこと。
さて、これは「アボカドおばちゃん」(コメント欄に)からの着想。見事にオブジェから物語の一場面に展開している。
どこか人が妙と感じるものが散りばめられていて、背中の製造番号様のもの、手のような足、クスッと笑ってしまう可愛い不気味さだ。しかし上手い。
原画は鉛筆のモノクロ線画、許可を得て増幅、色付けを若山が行っていて、展覧会の時より色が増やしてあります。

⭕️絵から生まれるセカイ展 2023
Zart絵画教室+本牧五感キッズ合同展
(会期終了しました)

15/12/2023

合同展2出品作寸評11 こうすけくん 小4
元祖「めんどくセー」(手を抜いてそれが良くなるーを真似るものも。まあ経験としていい影響)のこうすけ君。デザインに向いてるんじゃないかと思っていたが、自ら進んで新たにデザイン的な作品を作った。
迷路の話をしていたんだと思う。
こうすけのウーファ(コメント欄に出します)を見、迷路的と感じ、「ZartにいたK君は紙の隅から描き始め、もう一方の隅まで描き終わる時には行き止まりトラップ満載、一本の隠された正解道が出来ている!という驚きの技を見せてくれた」てな話をしたら、こうすけ君課題はそこそこに新たな絵を描き始めた。びっしりと小さな矩形におさまった迷路状の地模様。そこに無造作に吟味もないように色を次々に塗り、「はい出来上がり」。シンプルに向かうことと別に 感覚的に思い切りの良さとスピード、これもまさにデザインに求められる要素であろう。
ちなみに展覧会にやってきたタオルメーカーの友人デザイナーがこの色調を絶賛。大人っぽい。使いたいくらいよ、とまで言わしめた。
僕はKENZOが一頃やって一大ブームを起こしたアースカラーの中に原色を忍ばせる、というのを思い起こさせた。
自分も超リアリズムやヘタウマに影響されて色々やってきたので、この質がどんなものに向かうかはわからない。とにかく描きたいものを描き続けるうちに自分の道がなんとなく分かってくるのではと思っている。
その意味で今回の作品こうすけ君にとって新たなエポックメーキングなものになった気がするのだ。

⭕️絵から生まれるセカイ展 2023
Zart絵画教室+本牧五感キッズ合同展
(会期終了しました)

14/12/2023

合同展2出品作寸評10 ななみちゃん 小6
ななみちゃんはいつも何か考えている。いたずらっ子の目で。
最近は彼女が女王で私は奴隷、口の利き方が悪いと「死刑!」「ははー!お許しくだされ」と。結構楽しんでいる。
そんな片鱗が絵の中にも溶け込ませてあって、いつも「当たり前」には描かない。これはミニチュアの昔の自転車だが、黒いし鈍重で楽しい所などはないのだが、カラフルに、南国の海辺をシンプルなバックにし、(この南国の深い空の色とエメラルドグリーンの海は記憶なのか、ちゃんと描き分けていて驚くほどにきちんと塗っている)そして細かいところ、ここがななみちゃんの真骨頂、エビフライのハンドル、アボカドのライト、ブロッコリーの乗り手、ポッキー、フランスパン、ドーナツの車輪…と。こういうところのリアリティは流石に上級生だ。これがあってこそのユーモア。今回は物語性はちょっと影を潜めた感じだが、今までの暗い感じからこのポップな展開、いい感じです。
⭕️絵から生まれるセカイ展 2023
Zart絵画教室+本牧五感キッズ合同展
(会期終了しました)

10/12/2023

合同展2出品作寸評9 るみちゃん 
これは彼女が「何か目覚めた」かも?という作品。展覧会に出せばと思ってたのだが、本人の選択に入らず残念。なのでここにて寸評w
女の子にとってバッグとは色々な宝も秘密も入ってるとても大事なものなのだなぁ、と見ていて気付かされた私の娘のバッグをモチーフに、イメージ広げてもらったところ、彼女には珍しく積極的ににどんどん描き進め始めた。

談「この幽霊4人は皆どこかでbagを無くした人たちで、その復讐にbagのお化けに食べられて幽霊になった」
いかにも口を大きく開き、真っ赤になって怒ったbag妖怪がよく表現されてる。まるで釜で茹でられて湯気になったような幽霊たちも軽く漂っている。
ふーむ、このように絵に関してのお話を聞くのは初めてだが、お話としてもとっても面白い!ではないか。
それに沿って芋づる式に絵が描かれていったのだろう。
絞った色数もそれぞれの色の感情が見て取れ、話の内容に合った色をちゃんと考えている。
お話があるから強弱のポイントがわかるし、流れも大事だ。1年生の時は私は想像苦手だから物が目の前にないとダメ、と言ってて、確かに描写力と色感には素晴らしいものがあった。そこに自分の想像のストーリーが加わってくる、となると、これは何とも見ていきたいものである。

⭕️絵から生まれるセカイ展 2023
Zart絵画教室+本牧五感キッズ合同展
(会期終了しました)

09/12/2023

合同展2出品作寸評8 なつこさん 大人
闇深い鎌倉の森に忽然と現れる能舞台で、歌いながら、語りながらのタップダンスを演じてた。なつこさん。
Zartにきて表現を絵にしての毎回のトライ。実に大人「ならでは」の様々な面を体現し 押し広げてくださる。
直感的に浮かんだイメージを「こう描こう」と方針たてる「取捨選択デザイン化ディレクション」もそのひとつ。
このモデルさんは入口三つの鳥の家。まず顔に見えたところでそれは表面的なので(と思ったか)空間を無くす。鳥も家の要素も外す。きちんと線対象にして「図」のように。棒のような要素は生物的に(と思ったか)毛のような棘のようなものを生やす。全体に色濃ければグロい(と思ったか)パステルトーンの可愛い感じに。だけどいわゆる可愛いなんて!(と思ったか)無表情に、気持ち不気味に。 と😃 ちょっと綺麗すぎる壁か肌にひび割れか毛細血管かの地模様… などと
勝手に想像したがw、かように大人は頭でコントロールしてるの?!というのを見て子供はそうか!と何か得られるかもしれない。
やはり多世代ごちゃ混ぜはきっと良い。
⭕️絵から生まれるセカイ展 2023
Zart絵画教室+本牧五感キッズ合同展
(会期は終了しました)

07/12/2023

合同展2出品作寸評7 たくちゃん 年長
精神年齢、性別、経験とかもわからず ともかく不思議な存在である。寡黙だし。
4、5歳頃お姉さんにくっついてきて教室に現れ、2、3回来てはじっと見てた後「あそこで絵を描きたい」と言ったそう。
黙って、描く。ある時輪郭を描き、次に何も見ないでそれに思った色を塗る。次に全然違う色を塗っていき、原型を留めないほどに。
あるときはお姉さんの絵の背景「だけ」を丁寧に塗り始める。黙って。
こういった行動見てるとほとんど「幼稚園児」ではなさそうだが
その中身はというと幼稚園児ならではの「言葉、分析以前」なのだから私にとっては大きな魅力なのだ。
この「ガジュマル」(と思う人はいないだろうが)大人の勝手な解釈をしてみよう。
まず白い丸い鉢に強く印象を持ったのだろう(家で先代の鉢を割って次の鉢を物色してたところ「あの鉢でなけりゃX」と娘が言った)大きく何かを育む場、卵のように。その中に動かない支配的存在と可動的な部分(可愛い頭が乗っている)その先は葉と一方は長ーい線の先に「バクダン」3,2,1,ハッシャ と書いてある。
その生命存在と相似形の小さいものがあるのは増殖の象徴か。肩にも何かカラフルで描かれたものがあるが、わからない。
タクちゃんが覚えてるうちに聞いておこう。リアル3次元を見ながらも描きたい気持ちによるスケール感遠近感を超えた「こう見える世界」、4、5歳ならではと思う。
タクちゃん独自と思うのは、それらがちゃんと分かるように、色感豊かに綺麗に塗って見せてくれること。とても美しい。
これからどう成長するかわからないが、不思議な世界には片足突っ込んだままにしていてね。

⭕️絵から生まれるセカイ展 2023
Zart絵画教室+本牧五感キッズ合同展(会期終了しました)

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