女性のための鍼灸治療室ミキ・クーレ
女性特有の症状についての疑問にお答えしたり、毎日の食事や運動につい?

★膝痛の訴え!!
このところの不安定な気候のせいか、膝痛を訴える方が何人か続きました。急な冷えなどもあると思いますが、女性ホルモンの影響も考慮する必要があるかもしれません。女性ホルモンの分泌は30歳頃をピークに45歳頃から急激に減少します。
すると、脳や乳腺、皮膚、骨、筋肉、脂肪組織などの各部位には女性ホルモンを受けとめる受容体がありますが、ホルモンが減少することで、組織の守りが弱くなってきます。特に荷重のかかる膝関節は、影響が出やすい部分です。多くの場合、太ももの内側の筋力が弱まり、外側の筋肉で支えるようになります。
そうなるとO脚気味になり、膝の内側の関節軟骨が減りやすく、徐々に骨同士がぶつかり合うようになり、痛みに発展します。ぜひそうなる前に予防をしましょう!私が毎日行っているのはレッグカールという太ももの裏側の血流を良くして筋力保持、膝痛予防にも効果が期待できる運動です。うつ伏せでもOK。

★梅干しを作ろう!
今年は庭の梅の木の梅で、梅干しを作りたいと考えています。
朝粥には塩のみで作った梅干しを入れていただいていますが、自分で作れたら何よりです!梅干しの効能を調べるとたくさんあり、疲労回復(クエン酸の効果)、食欲増進(唾液分泌増量)、動脈硬化予防(ムメフラールの抗酸化作用)などです。
ムメフラールは梅干しを加熱すると出て来る成分で、血液中の血小板の固まりやすさを抑える作用があることから、血液をサラサラにする効果が期待できます。また、便秘予防(植物性乳酸菌の作用)やアンチエイジング(含有ビタミンEによる抗酸化作用)などの効果も期待できるそうです。
あとは、塩分を精製塩ではなく天然塩を使っていけば、塩分の摂り過ぎということもあまり考えなくて良いのかなぁと思います。塩のみで作る場合は防腐作用も考える必要があるので、梅の重さの20%ほどは必要になって、かなりのしょっぱさですが、特に夏には番茶と合わせても美味しくいただけます!

★痛くない乳癌検査とは?!
女性の乳がんは生涯に9人にひとりがかかると言われ、他のがんに比べて若い世代でも発症し、30代前半から増加傾向とのこと。ご存知のようにその検査が痛くて敬遠されがちです。ホルモン分泌の盛んな若い世代は乳腺が発達していて、エックス線検査であるマンモグラフィでは乳腺が白っぽく写ります。
すると、がんも白く写りやすいので乳癌の早期発見が難しくなります。そのため、超音波検査(エコー検査)が推奨されます。
また、生理前の時期ではホルモンの影響で胸の張り感が強く、その時期のマンモグラフィは耐えがたい苦痛です。そこで無痛で行えるMRI検査が2004年頃登場しました。
ドゥイブス・サーチといって、有効感度範囲が広く、死角がないので高精度な検査が可能とのことです。ただし原則的に保険適応外のため検査料金が高く、30分程度の時間がかかり、ペースメーカー装着者ではできません。ぜひこうした苦痛を取り除けるところに様々な補助金は投入してもらいたいものです。

★黒板やホワイトボードが眩しい!
ここ最近、まぶしすぎて板書が見にくいのでサングラスをかけてもいいですか?と授業の最初の日に質問されることが何度かありました。そのため、板書用に設置している照明は消して板書をすることが増えました。この光線過敏には様々な原因があると思います。
なかでもスマホやタブレットを見る機会が、以前よりも格段に増加し、眼を酷使しているのが一番の原因ではないかと推測します。日常生活が非常に緊張感を伴うものだと、常に交感神経優位な状態となり、疲労があるため副交感神経優位にスムーズに切り替わりにくいという現象があります。
瞳孔には光の量を認識し、瞳孔を狭めて網膜に届く光を減少させ、視神経を護る役割がありますが、その調節をする瞳孔括約筋を副交感神経が担当しています。交感神経が優位な状態だと、瞳孔はいつも開き気味。基礎疾患がある場合もありますが、やはりまずは眼や脳を使い過ぎないような工夫も必要ですね。

★電子タバコは安全?!
妊活をしている女性たちは、煙草やお酒を控えていることがほとんどです。ところが、パートナーの方は電子タバコにしたからいいでしょ?!というスタンスの方が多いようです。以前は、ベランダなどでタバコを吸い「ほたる族」とよばれましたが、副流煙があり、その後抱っこされた赤ちゃんには危険です。
だからと言って電子タバコにしたから安全かというと、国内販売の電子タバコは食品添加物が成分として使われていて、法律上は煙草ではないそうですが、アメリカでは、こうした食品添加物(ビタミンEアセテートなど)が関与していると思われる肺疾患が次々と報告されているそうです。
また、輸入製品ではニコチンが含まれる電子タバコもあり、副流煙は出ませんが、喫煙者の呼出する霧状の粒子には有毒なものが含まれ受動喫煙の一種とみなされます。今はどこでも電波が飛び交い、空気の汚染等、赤ちゃんにとって弊害がたくさんあります。少なくとも家族は意識を高めに持ちたいですね。

★急に息が苦しくなる?!
大声を出した後、さらに言葉を添えようとしても息がしづらく、声も出ないという症状があります。痙攣性発声障害と呼ばれるそうですが、本人の意思に反して声帯筋が過度に収縮して声帯が閉まってしまいます。ジストニアという急に起る不随意な運動で筋肉が収縮している可能性もあるそうです。
これは筋運動の制御を行う中枢神経の錐体外路系に関係すると考えられますが、まだ解明はされていません。あるいは精神的ストレスにより自律神経が乱れて起こる心因性発声障害かもしれません。症状に応じた治療として、過度な筋肉の収縮を起こさせないための手術やボトックス注射などがあるようです。
また、原因がはっきりわからないと、心因性と判断され、抗不安薬や抗うつ薬などの薬剤が処方されるようですが、薬を飲む前にまずは自律神経のバランスを整えるべく、鍼灸治療やマッサージなどで心身ともに緊張を緩め、睡眠時間をしっかり確保することから始めてみませんか!

★リーキーガット症候群?!
リーキーガット症候群は、「腸漏れ」症状のことです。これは小腸の内側の上皮細胞同士に隙間が出来たり、小さな穴が開いてしまい腸内細菌やアレルギー物質などが血液中に漏れ出てしまうものです。すると食物は未消化のままなので、栄養を十分吸収出来ず、疲れやだるさが生じてしまう状態です。
腸漏れを起こしやすい食品がわかっていますが、最近ではよく摂取するという人も多いのではないかと思います。例えば、「小麦」、ラーメン、パスタ、パン等です。小麦に含まれるグルテンが腸壁にくっ付いてしまい消化の妨げになるそうです。また、乳製品、白砂糖、人工甘味料などが代表的な食品です。
人工的な甘味は小腸では消化吸収されず、そのまま大腸まで行ってしまい、すると大腸にいる悪玉の細菌が増殖して腸粘膜の免疫機構の働きを低下させて腸漏れを起こすのだそうです。
4つの食品を完全に排除するのは無理ですが、意識して遠ざけるようにしておくだけでも効果が期待できそうです。

★「頭蓋(ずがい)ろう」とは?
風は爽やかになってきましたが、日差しの強さが少し気になり出しましたね。こういう季節になるとどうしても注意したいのが、日焼け止めクリームの塗り過ぎです。101名の20歳代の女性が週に3回以上日焼け止めを塗った場合、血液中のビタミンDが欠乏状態にあったという報告があります。
ビタミンDは何といってもカルシウムやリンという骨にとって大切な成分の身体への吸収に不可欠で、欠乏すると骨が弱くなります。さらに胎児の骨が成長する時期に太陽光が弱い冬季を過ごし、4~5月出生の赤ちゃんに「頭蓋ろう」の頻度が高いという報告があり、ビタミンD不足には十分注意が必要です。
頭蓋ろうは赤ちゃんの頭蓋骨の一部が薄く指で押すとペコペコと卓球の玉のように凹んでしまう状態です。20~30%の赤ちゃんにみられ、多くは自然に改善しますが、一部は治療が必要になることもあるそうです。日焼け止めを塗らずに1日10分程度の日光浴で効果が期待できるそうです。

★久々のこむら返りでした!
この数ヶ月、足がつらずに済んでいましたが、今日の早朝につりました!だいたい決まって膝下の外側辺りなのですが、身動きが取れず、触れることすら出来ない感じでした。以前あまりの痛さのことがあって学習し、ご存知の方も多いと思いますが、頓服薬の芍薬甘草湯を枕元に水と一緒に置いてあります。
今回も必死でこの漢方薬をのみ、速やかに鎮痛し、筋肉の緊張も緩みました。さすが頓服ですが、これほどの即効性にもビックリします。芍薬と甘草のみの漢方薬で、芍薬はカルシウムの細胞内流入を抑えて、筋肉が収縮しにくくします。また、甘草は筋肉の興奮を抑制して緩むように働くということです。
ただ、甘草は様々な漢方薬に入っていて、先日も3種類すべてに甘草が入っている薬を、一日二回朝晩服用するようにと言われた方がいました。薬の重複で倦怠感や手足のしびれ、頭痛などの症状が出る可能性があります。甘草服用による症状は高齢者では少量でも出るようですので、常用は避けたいですね。

★「春寒料峭」の季節を上手に過ごす。
春寒料峭(しゅんかんりょうしょう)は春になって暖かくなった後に寒さが戻り、春風が冷たく感じることを言うそうです。最近は本当に寒さ暑さが激しく入れ替わり、ついていけない!と感じる人も多いと思います。それに加えて花粉や黄砂、新年度の忙しさもあり、体調が乱れる方が多い時季です。
特に気圧の変化に敏感な方たちは、調子を保つのにひと苦労してしまいますね。自律神経の働きで高気圧の時は身体も外気圧に負けじと跳ね返すように血圧を上げて血管は収縮傾向ですが、低気圧の時は血圧は上がりにくく、血管は膨張して神経を逆なでするように働いて、頭痛を起こしたりしがちです。
自律神経のバランスが乱れないよう過ごすことがこの時季最も大切です。気候の寒暖差に備えて、「各首を冷やさない」ようにしましょう!ネック・アーム・レッグウォーマーは寒暖差調節に一役買います。電車に乗って暑ければアームとネックを外すなどすると結構快適です。備えあれば患いなし!ですね。

★環境はホルモン分泌への影響が大きい!!
鍼灸治療を受けにいらっしゃる方の中には、生殖医療による治療を受けながら、妊娠を望む女性が増えています。生まれた赤ちゃんの10人に1人は体外受精による出産という統計があるほどです。それは女性の社会進出による晩婚化・出産年齢の高齢化と関連しているとされています。
さらに、「働き方改革」が実施され、柔軟な働き方が出来るようになった一方で、在宅勤務による体力の低下や、海外とのリモートワークによる昼夜逆転生活、時間交代性の仕事(遅番勤務など)で帰宅が深夜になるなど、身体の一日のリズム形成にとって悪い影響が出ている可能性があります。
これらのリズムのズレは、特に女性のホルモン分泌に大きく関わり、例えば生理が始まったばかりなのに、排卵頃の卵胞の大きさまで育ってしまうなど、考えにくい状態が現れたりします。本来は就寝したいはずの、一日の中で体温が低い夜に労力を使い過ぎると、身体への負担は計り知れないと感じます。

★赤ちゃんが泣き止む秘策の意味
鍼灸院に来院する赤ちゃんには、必ず自分の名前を言ってよろしくお願いします!と自己紹介をします。視力は3歳ころでようやく大人と同じ程度に発達すると考えられていますが、はっきり見えてはいなくてもこの挨拶をすることで、泣かれることはまずありません。わからないだろうと、小さな手や足にいきなり触れると赤ちゃんをびっくりさせることになりますよね。
ところで、赤ちゃんを泣き止ませるためによく使われるビニール袋のシャカシャカ音は、ホワイトノイズ(様々な周波数の音を同じ強さで混ぜ合わせた雑音)とされ、赤ちゃんがお母さんのお腹にいた時に聴こえていた音と似ていて、リラックス効果があると考えられています。赤ちゃん(生後6ヶ月~1歳半くらい)は5000~7000ヘルツの高い音の方が聴こえやすくビニール袋が出す音は聴き取りやすいそうです。(大人は1000~5000Hz)
さらに、現代では家の防音性が高く、ホワイトノイズとされる空気の対流の音や電化製品の駆動音などの生活音が少なく、返って突然に物が落ちる不快な音などがクローズアップされてしまうこともあり、赤ちゃんが落ち着きにくい環境になりがちだという専門家もいます。泣いている赤ちゃんには、耳元で少し早くシャカシャカしてハッとさせ、寝かしつける時は、ママやパパと同じ心拍数くらいにゆっくりと音を出すのが効果的だそうです。
ここをクリックしてあなたのスポンサー付きリスティングを獲得。
カテゴリー
その診療所に問い合わせをする
電話番号
住所
鶴見区豊岡町17-19/304
Yokohama, Kanagawa
230-0062
営業時間
火曜日 | 10:00 - 20:00 |
木曜日 | 10:00 - 20:00 |
金曜日 | 10:00 - 20:00 |
土曜日 | 10:00 - 20:00 |