吉見歯科医院

長年に渡り顎関節疼痛(顎関節症)に悩まされた患者様の術後の写真です。佐藤貞雄教授　ルドルフ・スラビチェック教授等が提唱するオーストリアンナソロジー学の概念に厳しく忠実に治療を進めて来ました。勿論、非抜歯矯正です。

オーストリアンナソロジーは、ウイーン大学ルドルフ・
スラビチェック教授により創出され、佐藤貞雄教授と佐藤教授の率いる研究者により学術的理論背景の裏打ちをされた咬合理論です。非抜歯矯正治療のみならず、顎関節治療、補綴治療などに普遍的に適用される理論です。　　

　写真は、ドイツ・Heraeus Kulzer社製　ヘラパルスレーザー溶着システムを用いて、通常のMEAW wireに追加合金溶着する事で、咬合平面の変更を急速に実現するための操作です。基本的な治療概念の実現のための、一つの工夫です。

Professor Rudolf Slavicek created the Austrian gnathological theory. Professor Sadao Sato and researchers guided by him verified it from the standpoint of academic research field. It is a universal theory that is applied not only to non-extraction orthodontic treatment, but also to temporomandibular joint treatment and prosthetic treatment.　　

The photo shows the operation to rapidly change the occlusal plane by welding additional alloy to the MEAW wire by using the Heraeus Kulzer company`s laser welding system. Any treatment method is acceptable, as long as the basic concept is maintained.

20年経過症例です。2000年にウイーン大学　補綴学教授　ルドルフ・スラビチェック先生より御教授頂いた概念で作成しました。各歯に加わるメカニカルフォースの方向と量を適正化させることができます。従って、義歯に関わる歯周病の問題や装着時の違和感を最小に抑える事ができます。

おはようございます。
今年最後の研究発表会でした。研究テーマは「噛み合わせを変化させた時に生ずる自律神経変化」の脳中枢内での処理に関してです。毎回が新しい発見であり、それに基づく臨床手技の変化(進化)の毎日です。
皆様来年もどうか宜しくお願い申し上げます🤲

極度の下顎骨吸収の為、義歯による下歯槽神経の圧迫痛(電撃的な)30年間まともに食事が出来なかった患者様です。下顎の開閉口運動時の骨体の側方拡大まで敏感に感知された為、下顎正中部位には側方拡大運動を阻害しないアタッチメントを設置しました。義歯の機能時の動態と咬合様式は、ウイーン大学ルドルフ・スラビチェック教授のコンセプト(オーストリアン・ナソロジー)原則に忠実に作成しました。

長年に渡り低位咬合による顎関節症症状を呈しておられた患者様の上顎のワイヤーです。可撤性オーバーレイとアンカーインプラントを使うことで有効に垂直的高さを獲得されました。
　
上顎骨の垂直的水平的劣成長の為、全ての歯が適正な高さと角度を失っておられました。拡大写真は、佐藤ースラビチェック理論から算出された咬頭傾斜角に、それぞれの歯軸方向を調整修正しているところです。

顎関節症の治療は、
1、適正な上下顎間距離の確保と
2、適正な水平的位置の設定と
3、これらの要素を維持安定機能させる
末梢ー中枢反射機構を確立することです。

写真は、以上のファクターを実際に表現したベンディングです。