さがみ国分辻書房

祖先辿れば大山街道国分辻宿場茶店商い。それが今は塾兼業文芸古書店。本と珈琲と音楽で人生の旅路の安息をご提供します。*P3台海老名駅徒歩15分バス停1分。 書棚は教室一部に設置(自宅に変えた)。スタート六千冊超、30年後85歳で五万冊目標にできる限りごまんと集めたい(無理だ)。文芸、(歴史、民俗、芸能、芸術、映画、音楽ほか絵本、マンガ、ミステリーも揃えますが、50~70年代のセレクトを特に心がけます。珈琲やソファもご用意し、ゆっくり本との対話=往古の時空間への旅を愉しんで頂けたら嬉しく存じます(半年でめげた)。どうぞご贔屓に。

07/12/2021

「目出度く、1000冊達成!!」

 辻書房がアマゾンで古本を売り始めて2年と9カ月と少し。本日ついに売り上げ1000冊に達しました。ほぼ1000日ですから、だいたい1日1冊ペースです。
 記念すべき1000冊目の本は三島由紀夫「豊饒の海‐全4巻」でした。これは大昔に私がブックオフの100円均一の棚から抜いたものです。いくらで売ったかだって?営業上の秘密です。
 そして1001冊目はご覧の安藤昇の自伝です。これはたしか神保町の古本市で求めたものです。安藤昇は戦後に名を成した暴力団の組の親玉。引退後に東映所属の役者になり数々のやくざ映画に出演した。
 うーむ、なんと好対照なんだろう。片や戦後文学の雄:三島由紀夫の自殺前に発表した最高傑作とも言うべき作品。片や闇社会から成りあがった芸能裏世界のボス。
 古本古書の世界は本当に楽しい。これからもあらゆる所から本を仕入れ、それを求める多くの皆様方に安価で程度のいい本を提供したいと思います。
 在庫・出品の場所は辻塾から自宅に変わりますが、さがみ国分辻書房は永遠に不滅ですたい。(死ぬまでやるよ)

さがみ国分辻書房 updated their information in their About section. 13/11/2021

さがみ国分辻書房 updated their information in their About section.

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12/11/2021

ど暇なわが棚にも俄かに来たる瀬戸内寂聴ブーム。
高くて売れなかった昭和41年発行の本がアマゾンで売れた。

23/04/2020

贅沢貧乏古本屋日記

全世界共に自宅逼塞生活を強いられる中、わがネット古書店は順調にその売り上げを伸ばしております。

そりゃそうだよね、図書館が閉館となる中で古い本を読もうとしたらわれらに頼るしかないのだから。

今日は東京渋谷の徳川財団の徳川家広:次期徳川家当主(55歳)から注文があった。書名は言えませんが、いかにも読書家らしい「粋な」本でした。

13/03/2020

贅沢貧乏古本屋日記

昨年3月にアマゾンでネット販売を始めてから1年経ちました。合計484冊売れました。月平均38冊です。1冊平均千円弱というところ。

塾を細々続けながらも続けて販売していきます。
古い映画DVDも沢山持ってるので、そちらも売り始めようかと考えています。

コロナ・ウィルスが蔓延しようが、全くそれとは関係ない商売です。いけね、不謹慎かな?

20/12/2019

再び、税務申告のために
辻書房で「売りたい」ではなく、「売れた」本リストを。
とりあえず201~250冊だけ。以降50冊づつ。

201冊…「オキーフ」 ブリッタ・ベンケ 980円
202冊…「李香蘭 私の半生」 山口淑子 800円
203冊…「本朝艶本艶画の分析鑑賞」 高橋鉄600円
204冊…「猫と車イスー思い出の仁木悦子」1200円
205冊…「秋津温泉」 藤原審爾 4000円
206冊…「ボブ・デイラン ディスクガイド」600円
207冊…「若き日の詩人たちの肖像・上下」1200円
208冊…「杜甫物語」 目加田誠 1200円
209冊…「炎立つ」 高橋克彦 1200円
210冊…「大衆食堂へ行こう」 安西水丸 450円 

211冊…「お楽しみはこれからだ」 和田誠 980円
212冊…「もののけ姫を読み解く」 才谷遼 1200円
213冊…「ガラス入門」 由水常雄 550円
214冊…「智恵子抄―愛蔵版」 高村光太郎 1200円 
215冊…「グリニッジの光を離れて」宮内勝典1200円
216冊…「東京暮らし」 川本三郎 650円
217冊…「最長片道切符の旅」 宮脇俊三 400円
218冊…「夏の海の色」 辻邦生 400円
219冊…「帰りたい風景」 洲之内徹 450円
220冊…「魔法の鏡」 種村季弘 400円

221冊…「対談:文学と人生」小島信夫・森敦2500円
222冊…「露伴と遊び」 塩谷賛 450円
223冊…「ソロモンの歌」 ト二・モリソン 700円
224冊…「エルヴィス最後のアメリカン・・」500円
225冊…「小説は電車で読もう」 植草甚一 500円
226冊…「上方芸能列伝」 沢田隆二 500円
227冊…「つげ義春を旅する」 高野慎三 700円
228冊…「文房具を買いに」 片岡義男 450円
229冊…「暢気眼鏡・虫のいろいろ」尾崎一雄450円
230冊…「濹東綺譚」 永井荷風 2500円
231冊…「映画に目が眩んで」 蓮実重彦 950円

 
232冊…「女優になりたい」 吉田日出子 550円
233冊…「時の娘」 ジョナサン・テイ 400円
234冊…「情況へ」 吉本隆明 500円
235冊…「映写技師を撃て」 寺山修司 550円
236冊…「灯台守の話」 Jウィンターソン500円
237冊…「無能の人」 つげ義春 600円
238冊…「井上ひさし伝」 桐原良光 550円
239冊…「ノリソダ騒動記」 杉原明平 800円
240冊…「大聖堂」 ケン/フォレット 1000円

241冊…「評伝 黒沢明」 堀川弘通 450円
242冊…「焔に手をかざして」 石垣りん 600円
243冊…「日本ミステリー事典」新保博久他 650円
244冊…「たかが映画じゃないか」和田誠他 650円
245冊…「天空の城ラピュタ ガイドブック」700円
246冊…「貧困旅行記」 つげ義春 450円
247冊…「伊丹万作エッセイ集」 1100円
248冊…「張り込み日記」渡部雄吉 1700円
249冊…「本の狩人」 山口昌男 1200円
250冊…「季刊 墨:日本書道史」 2000円

09/10/2019

贅沢貧乏古本屋日記

ご無沙汰です。
アマゾンで古本売り始めて8か月。
本日で300冊目が売れました。

河野典生「ザ・サムライ」桃源社:昭和38年刊 3000円
ハードボイルドだど。

日に1、2冊売れます。

まだまだ在庫はうんとこさ。
これからも売りまくるぞー。

09/05/2019

前ページの続きで、税務(コピーして貼り付ける)のために当書房で売れた本のリストアップ

・つげ義春流れ雲旅 つげ義春 1700円
・海に帰る日 ジョン・バンビル 600円
・時代劇ここにあり 川本三郎 1450円
・直筆商の哀しみ ゼイディー・スミス 980円
・百歳までの 読書術 津野海太郎 550円
・三文役者あなあきい伝 殿山泰司 400円
・乱歩と東京 松山巌 600円
・夕べの雲 庄野潤三 450円
・パタゴニア ブルース・チャトウィン 千円
・ミステリー歳時記 小泉喜美子 600円   ー110冊ー

・現代思想「特集 南方熊楠」 650円
・ドキュメントゆきゆきて神軍 300円
・死ぬときはひとりぼっち レイ・ブラッドベリィ 700円
・中上健次VS村上龍対談集 1350円
・わが父 波郷 石田修大 600円
・こんなコラムばかり・・・植草甚一 400円
・ロルカ詩集 訳:長谷川四郎 850円
・子規365日 夏井いつき 千円
・ただの歌詞じゃねえか・・・桑田佳佑 800円
・抱擁家族 小島信夫 450円        -120冊ー

尾形亀之助詩集 1800円
青の時代 安西水丸 3000円
沖縄の聖地 御嶽 岡谷公次 480円
王義之書法字典 3000円
ソーネチカ リュドミラ・ウリツカヤ 400円
人間臨終図巻 山田風太郎 950円
僕だけの東京ドライブ 田中康夫 700円
落城記 野呂邦暢 500円
ぼくがとぶ 佐々木マキ 600円
沙石集 無住 1200円

秀吉と利休 野上弥生子 400円
100万回生きたねこ 佐野洋子 550円
日本の黒い霧 松本清張 450円
クラクラ日記 坂口三千代 500円
メグレと殺人者たち J・シムノン 700円
魚食ふ、飯食ふ 中村草田男 500円
アメリカン・サイコ B・イーストン・エリス 900円
LA・ハードボイルド 世紀末都市ロサンゼルス 海野弘 3400円
談志人生全集 立川談志 550
遠い水平線 A・タブッキ 400円   ー140冊―

ユリイカ 石井桃子特集 900円
海岸公園 山川方夫 550円
極楽の鬼 石川恭司 550円
パリのおばあさんの物語 訳:岸恵子 800円
逆説の日本史 井沢元彦 700円
東京人 「松本清張特集」650円
アニメーションの色職人 柴口育子 500円
影の獄にて ヴァン・デル・ポスト 4500円
鈴木大拙隋聞記 志村武 850円
ロックの子 桑田佳祐 3000円
                   ー150冊ー
もう一つの太宰治伝 長部日出夫480円
心は孤独な狩人 マッカラーズ 5000円
ミステリオーソ 原尞 1250円
ハードボイルド 同じく 1200円
雨の玉川心中 山崎富栄 1100円
村山槐多詩集 1200円
太宰治文学アルバム 女性編 2000円
あの遠い日の映画への旅 高林陽一 850円
茂吉秀歌「赤光」百首 塚本邦雄  420円
氷輪 永井路子 500円          -160冊‐

戦争の犬たち Fフォーサイス 800円
ギリシアの誘惑 池澤夏樹 600円
村上春樹ブック 400円
二笑亭奇譚 式場隆三郎 2000円
評伝高橋和巳 川西政明 800円
いのちの木 ポプラ世界の絵本 千円
重ね地図で楽しむ江戸東京 850円
食べられる女 M・アトウッド 950円
ちあきなおみに会いたい 石田伸也 650円
プロ野球大事典 玉木正之 900円    -170冊-

日本映画名監督・名優たちの姿 萩原健一 1200円
映画の見方がわかる本 町山智浩 1200円
魂ソウルのゆくえ ピーター・バラカン 900円
一度は行くべき城 1200円
日本映画発達史 田中純一郎 400円
ナベプロとその時代 野地秩嘉 600円
スペクテイター 特集つげ義春 1150円
無能の人 つげ義春 550円
寺島町奇譚 滝田ゆう 1300円
エリ子、十六歳の夏 結城昌二 600円  -180冊―

黒沢明 デルス・ウザーラ全記録 野上照代 3000円
さらば西部劇 雑誌 850円
僕とニュー・ミュージックの時代 泉麻人 700円
三文役者のニッポン日記 殿山泰司 1200円
私説 内田吐夢伝 鈴木尚之 700円
誓約 ネルソン・デミル 450円
黒沢明 夢のあしあと 1050円
味覚極楽 子母澤寛 400円
新しいマイケル・ジャクソンの教科書 西寺郷太
おしゃべりな映画館  淀川長治 950円 -190冊ー

巨匠たちの伝説 石坂昌三 500円
怪談えほん いるのいないの 京極夏彦他 900円
田紳有楽 藤枝静男 600円
総員玉砕せよ! 水木しげる 400円
蝦蟇の油 黒沢明 950円
日本映画縦断 傾向映画の時代 竹中労 1300円
ポロポロ 田中小実昌 600円
修験道入門 800円
江戸商売図会 三谷一馬 600円
「もののけ姫」を読み解く 1200円
 
これで200冊です。普通はこれから売りたい商品を載せるのですが・・・。
これからも「売れた本」だけご紹介します。

27/03/2019

贅沢貧乏古本屋日記

アマゾンで古本を売り始めて一ヶ月半。
46冊売れました。日増しにどんどん売れていく。

今んとこ出品した本の合計は約300冊。
もちろん高めで売れそうなのを先に出してる。
この一週間は日に2、3冊売れる。
嬉しいのだが、発送がちとめんどうくさい。

以下リストはその46冊とその古書売価。
このリストを次の税務申告時にコピーして使うつもり。
アマゾンは小癪なことに約15%も搾取する。
御無体なお代官さまだこと。

ヨーロッパ退屈日記 伊丹十三 4500円
河内風土記 今東光 1900円
つかこうへい戯曲シナリオ集1月 1700円
ハリウッド・バビロン ケネス・アンガー 1500円
MY DEAR BOMB 山本耀司 4000円
細野晴臣オムニ・サウンド 1600円
詩集「荒地」 TSエリオット 2500円
眼球譚/マダム・エドワルダ ジョルジュ・バタイユ200円
いやな感じ 高見順 2000円
象工場のハッピーエンド 村上春樹 500円

箱根をめぐる古城30選 かなしんブックス 650円
青木繁と坂本繁二郎 松本清張 650円
豊饒の海 全4巻 三島由紀夫 2000円
南の島に雪が降る 加藤大介 2000円
新麻雀放浪記 阿佐田哲也 1800円
ポートレイト・イン・ジャズ 村上春樹・和田誠 千円
ボブ・ディラン自伝 650円
正岡容このふしぎな人 大西信行 650円
中国古典文学全集23巻「儒林外史」 400円
宴のあと 三島由紀夫 800円

日本軍兵士 吉田裕 350円
カンガルー日和 村上春樹 900円
ギンズバーグ詩集 1800円
エド・ウッドー史上最低の映画監督 700円
ユリイカ増刊号 特集大友克洋 750円
11ぴきのねこ 馬場のぼる 450円
観光-日本聖地巡礼 中沢新一・細野晴臣 2600円
太田伍長の陣中日記 昭和15年刊 1500円
原民喜 死と愛と孤独の肖像 梯久美子 350円
植草甚一の収集誌 450円

黄色い涙 永島慎二 1,000円
バスにのって 田中小実昌 550円
雑誌スイッチ「特集:笠智衆」500円
幽界森娘異聞 笙野頼子 500円
クリストファー・ロビンの本屋 1500円
キス・キス ロアルド・ダール 700円
風の歌を聴け 初版 村上春樹 2500円
インド夜想曲 アントニオ・タブツキ 450円
澁澤龍彦の古寺巡礼 700円
お葬式日記 伊丹十三 950円

存在の耐えられない軽さ 750円
マルサの女 伊丹十三 9500円 *当店最高値
オーデン詩集 1900円
みみずくは黄昏に飛び立つ 村上春樹対談集 350円
普賢・佳人 石川淳 600円
ブラックの朝 白石かずこ 600円
以上46冊
 
辻書房にはまだ在庫7千冊とLPレコードと古い映画DVD&パンフレットもある。ひと財産こしらえるぞ!
だが、それにしても発送がめんどうだ。

*わが高校時代の恩師:大橋幽界和尚(真言宗役僧)には2年前に約400冊の蔵書の一部をロハで頂いたが、殆ど売価がつかない。が、ご息女の300冊はなかなか渋くて上のリストにもいくつか混ざってる。ここでそのお礼を申し上げたい。
南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)&摩訶般若波羅蜜多心経~~

これ以降は上記46冊後です。税務申告の為に続けます。無視してください。

中国古典名言辞典 980円
本屋風情 岡茂雄 500円
心臓を貫かれて マイケル・ギルモア 600円
エド・ウッドとサイテー映画の世界 900円

婉という女 大原富枝 1200円
わが百鬼園先生 平山三郎 900円
珈琲が呼ぶ 片岡義男 1150円
弘法大師空海 ジョージ秋山 1200円
深夜の散歩 福永武彦他 500円
ぼくはマゼランと旅した S・ダイベック 550円
出羽三山の絵札 戸川安章 1500円
探偵作家追跡 若狭邦男2800円
ミステリーファンのための古書店ガイド 400円
蒙古襲来 網野善彦 400円

熱海殺人事件 つかこうへい 1500円
キップをなくして 池澤夏樹 400円
白昼の死角 高木彬光 650円
父南方熊楠を語る 南方文枝 900円
火怨 高橋克彦 400円
古本蟲がゆく 池谷伊佐夫 600円
それまでの明日 原尞 950円
辻征夫詩集 1000円
家畜人ヤプー 沼正三 1500円
古書のざわめき 山下武550円

墓標なきアナキスト 逸見吉三 3000円
回想の太宰治 津島美知子 600円
ぼくの宝物絵本 穂村弘 370円
植草甚一日記 900円
読まずば二度死ね 内藤陳 450円
黒い時計の旅 S・エリクソン 500円
荷風と東京 川本三郎 1300円
イラクサ アリス・マンロー 980円
本読みまぼろし堂目録 荒俣宏 800円
漱石の漢詩を読む 古井由吉 1300円

ペンギンの憂鬱 A・クルコフ 850円
家畜人ヤプー(2冊目)1600円
江東歳時記 石田波郷 2100円
鳥獣戯話 花田清輝 1100円
パルプ C・ブコウフスキー 400円
父子鷹 子母澤寛 1500円
巡礼 橋本治 980円
日々涙滴 鈴木志郎康 1200円
津軽世去れ節  長部日出雄 1250円
モロッコ革の本 栃折久美子 600円

勝海舟ー我に帰せず 津本陽 400円
大伴旅人・山上憶良 高木市之助 1300円
波止場日記 エリック・フォッファー 2150円
武蔵野夫人 大岡昇平 400円
世界の喜劇 中原弓彦(小林信彦)450円
神秘の人 コナン・ドイル 650円
朝陽字鑑精萃 高田忠周 2800円
ぢるぢる旅行記 コミック ねこぢる 2,000円
黒髪・別れたる妻に送る手紙 近松秋江 450円
ふくろう女の美容室 テス・ギャラガー 880円

以上、アマゾンで売り始めてから100冊 -to be continued-

18/02/2019

贅沢貧乏古本屋日記 

当書房の最高額本です。
東京神田神保町の玉英堂書店で10,8000円が付いています。
昭和16年文芸春秋社発行。
櫻田常久「小説 平賀源内」 
第12回芥川賞受賞。

私はこの本をとある古書店で千円で贖いました。

当書房では21,600円です。

13/02/2019

贅沢貧乏古本屋日記 

開店から3年ちょっと。

ついにアマゾンでネット販売始めました。
したら、3日間で二冊売れました。

ポケット文春*伊丹一三「ヨーロッパ退屈日記」1965年 販売値5000円と、
角川文庫:今東光「河内風土記」1962年 2000円です。

良書はそろってるんだ。
最安値設定でどんどん売りまくるぞー。

*伊丹十三さん、その当時は一三でした。

29/12/2018

61歳になったばかりの年末好日。
 
今年も客は来なかった。それはともかく、
海老名警察署の刑事2名が来た。
確認のためらしい。

「私は右でも左でもなく、ど真ん中ですから・・」と追い返した。
そういえば、創業時に警察署に二万円の免許税を取られたんだっけ。
悔しい。

今年の賀状はミステリーにしてみました。
一昨年は高価本、昨年は名画DVDでした。
来年は何にしようかな。

今年も客の来ない店内で、一人黙然とレコードに針落とし、
本を読んでいた店主。
ま、それが好きでやってるんだからいいのだが…。

皆様、よきお年をお迎えください。
私はこれから車で大雪乱舞の山形庄内へ。
妻の母上92歳が待ってるので。

16/07/2018

贅沢貧乏古本屋&DVD屋日記

お暑うございます
祝日ですが、辻塾&辻書房営業しております。
最近は唐物にうつつをぬかし、
「聊斎志異」を読み、「清明上河図」を眺めて夏の無聊を慰めています。

写真はキネマ旬報(表紙写真は1位の「タクシー・ドライヴァー」)の今号です。「1970年代外国映画ベスト・テン」特集なんです。
やってくれるじゃないの、さすがキネ旬!

小生の青年期、日に夜に名画座映画を追っかけて、進級も就職もそっちのけでバイトをしてその金でフィルムに耽溺していた70年代。

ありますよ、ありますよ。辻書房にはその70年代映画のDVDが。ざっと見たところこの特集に出てきた映画の約6割在庫。

もはや40年以上の年月が経過してしまいましたが、あの時のあの頃のシネマの匂いと光と影は永遠にわが胸に、そして辻書房の棚に存在し続けます。

本厚木のレンタルビデオ屋のTSUTAYAも今月末で撤退です。日本国中各地でそうみたいですね。ハハハ、ざまーみろ。俺は生き残るぞよ。

古くてよい本と映画をお探しの方はどうぞ辻書房へ。

16/06/2018

贅沢貧乏古本屋日記 「長谷川利行展」

ドヤ街に暮らし、酒に溺れ、野垂れ死んだ「日本のゴッホ」=長谷川利行の企画展が府中美術館で行われています。

この画文集(平成12年刊)の辻書房価格…六千円

11/04/2018

辻書房映画DVD部門 本日の入手は1974年制作のアメリカ映画「ハリーとトント」 高校3年時以来の再見でした 齢重ねこの老人ロードムービの温かさが身に染みました 辻書房は1940ー1980年代の古きよき映画DVDを多く取り揃えていますので、ぜひとも。

14/03/2018

贅沢貧乏古本屋日記

「古き映画と芸能本」

さて小沢昭一です。

その著書は勿論のこと、彼の出る昭和30年代の日活映画も多く見ています。
なかでもこの「競輪上人行状記」(脚本:今村昌平、大西信行、監督:西村昭五郎)の主演ぶりは秀逸です。
最後はこの世で生きる事の俗の極みの果ての澄明さ、さえも垣間見られるのです。見終わったあとに思わず念仏を唱えてしまいたくなるほどの作品です。

昭和38年作品ですから、今から55年前ですね。
TSUTAYAで百円でレンタルできます。
是非見てください。
タイトル上の美女は南田洋子です。

さて、その脚本を書いた大西信行が師匠の正岡容(いるる)との交流を描いたこの本(昭和52年刊、辻書房価格:千円)も巻置く能わざる書です。仲間の小沢昭一や桂米朝、加藤武など昭和の演劇・芸能に生きた人たちが正岡の門人や弟子として多く登場します。みんな亡くなりましたが…。

正岡容:1904年12月20日生
大正時代;昭和時代の小説家;演芸評論家
1958年没

24/12/2017

贅沢貧乏古本屋日記 

 「江東歳時記」on NHK・BS

先日の平日午前、無聊にテレビを眺めていると50年前、読売新聞に俳人石田波郷の筆とカメラにより連載された「江東歳時記」のその後を辿るという番組が二時間枠で放映されていた。

驚いた。
こんな目立たない本の写真をメインにした番組が大NHKで、それも50年後に特集されるなんて。

石田波郷は私の好きな俳人で、この本も日常手に取れるところに置いてある。だから、なんだかとてもうれしくてたまらない。

レポーター役のモデル押切もえさんもとても好ましかったし、なによりも石田波郷のことが詳しく番組で取り上げられているのがよかった。

  年の瀬になじみの本を手に取りて 拙 

小生、明日25日で還暦となります。
まだまだこれからです。
昨日も神保町に古本を多く買い出しに行きました。
塾生が引きも切らず、なかなか古本屋営業に手が届きませんが
その日が来るまでに沢山在庫を増やしてまいります。
レコードやDVDも取り揃えます。

予定では、2020年の東京オリンピック初日に辻書房をリニューアル・オープンし,
その後90歳までは続けます。
どうぞこれからもご愛顧を願います。

皆様に良い年が巡るようお祈りいたします。

29/11/2017

贅沢貧乏古本屋日記 販促

全世界売り上げ9000万部の驚異のミステリの最新第四部もついに先月文庫化しました。

全八冊定価約六千円を辻書房バーゲン価格千円で販売中!

ちなみにさがみ国分辻書房は不定期気まぐれ飛行船ですが、
「やってます」です。

数年後に辻塾完全撤退後はちゃんとやりますので
お許しを・・。

28/01/2017

  贅沢貧乏古本屋日記 

本日仕入れ 東京五反田南部古書会館古書市にて
本22冊 jazzCD4枚

🅻ホテルや安い飲み屋が犇めく五反田の街のはずれ、ここ南部会館はその場所柄故か安値で「おもろい」ものが多く見つかります。
今日も古本屋の雄とも言うべき蒲田の「月の輪書林」さんの棚からいくつか引かせてもらいました。

嬉しかったのは贔屓のサックス吹きアート・ペッパーのusedCDが多く出されていたこと。それも市価の半値ほどで。

今晩はこれを聞きながら合格報告(私立推薦)で頂いた大吟醸を堪能したい。  

10/12/2016

贅沢貧乏古本屋日記 

本日の仕入れ(西荻と高円寺にて)

電車と歩荷で43点=約15,000円。
現在辻書房の在庫約6900点(CD&DVD&LPと映画パンフ含む)。
2020年7月24日(あの日)グランド・オープンにはなんとか1万点は超えたい。

今までは単なるプレオープンに過ぎません。
「お楽しみはこれからだ!」

20/11/2016

贅沢貧乏古本屋日記
 

「油井正一のアスペクト・イン・ジャズ」

ジャズ評論家の油井さんはもう20年前に鬼籍に入られました。
学生時代に彼のFM東京深夜のジャズ番組アスペクト・イン・ジャズをずっと聴いてました とても勉強になりました
特にマイルスとコルトレーンとモンク。 

その番組のいつも冒頭にかかるのがこのバスクラリネット練達ジェリー・マリガンの名盤LP「night lights」の中の
バッハ作曲「プレリュード・イン・Eマイナー」。

今でも私の安息催眠導入に欠くべからざる名曲かつアルバムです。
どんなにハードデイズナイトでもこれを聞けば…。

秋の夜のバスクラの音のやさしさよ麦焼酎に割る湯のごとし 
                           拙:辻番

*開店休業中辻書房価格千円、1ヶ月レンタル300円。

04/11/2016

贅沢貧乏古本屋日記
 「辻書房、読む見る聞く」

塾業繁忙でも古本屋客ゼロでも日々古本は増殖し続け、さらにアナログレコードとCDとdvdも整理開架しました。
こちらも木造建物内木製棚にて純粋培養し繁殖させます。

そして、2020年夏東京オリンピック開会式の日に本格的再度新装開店します。言うならば、「オリンピックの身代金」(直木賞作家奥田英朗作ー吉川英治文学賞)です。

昨秋開店は海老名TSUTAYA図書館開店同日同日時刻にしました。
当時、市長選挙最中の瀬戸候補に来ていただき、ビニールテープで当店開店を祝したテープカットをしてもらいましたが…。
それから約一年。世情はますます人間不在のデジタル化ロボット化グローバル化とやらでうすら寒くせちがらく、まさに昭和は遠くなりにけりの赴きです。
そんな中で辻書房はレトロ志向というよりはささやかなる時代の変化へのレジスタンスのつもりです。古き良き本と映画とレコードとともに死ぬまで。

※現在辻書房は本業の塾屋営業のため副業の本業を開店休業中。が、ご連絡頂ければ古本屋開けます売ります買います飲ませます。珈琲はグァテマラ、ウィスキーはアンバサダー20やボウモアをロハで。

10/10/2016

94歳終活中の武藤美代子ばあさんからまた新たに辻書房へ数枚の写真が寄贈されました。

うち一枚は国分寺台団地開発前の「堂坂」を辻の十字路に面した

武藤自転車店内(辻塾となり)から撮ったもの。

たぶん、東京オリンピック直前の昭和38年くらいか。

わたしもわずかに覚えてます。この坂を登った「うえんだ」は見はるかす人家皆無の荒蕪地と畑が延々と。

海老名町役場から100メートルも離れていない国道246沿い繁華な?「辻の通り」でさへこの鄙たる景色ですから、他は推して知るべし。

 雨降れば泥道端で戯れるわれら元気な昭和の子ども 拙‐轍魚

11/09/2016

贅沢贅沢古本屋日記 「これぞ日本近代文学の本流」

昨日、旧友永瀬潤君がT大教授だった亡父様の蔵書を車で当書房へ。
谷崎潤一郎全集揃28巻。永井荷風全集揃29巻。
すべて状態良好。45~48年前の発行。
国文学の徒のはしくれとしては、天にも昇る喜びです。

ちなみに友の「潤」は「潤一郎」から。

23/06/2016

贅沢貧乏古本屋日記  「書(両義)に耽る」

本日から辻塾・辻書房の玄関内に掲げる小さな扁額です。
揮毫は当塾共同経営者かつ数理教師でもある飯田恵舟(妻:裕子)です。

「耽書是宿縁」(書に耽(ふけ)る是れ宿縁なり) 

書物に魅せられるのは前世からの因縁であるという意。
いかにも、「四庫(しこ)全書」(勅命により編纂された中国最大の漢籍叢書)を目論んだ中国清朝最盛期の乾隆帝らしい言葉です。
これは中華思想を金科玉条とする漢族への対抗意識から発せられたものなのでしょうか。そういう意図であれば
漢族の嘲笑侮蔑対象であった夷荻満州族出身皇帝の面目躍如といったところです。

四庫といかぬまでせめて、身辺すべて書棚にあふれる古書良書に埋もれて余生を全うしたいというのが辻書房亭主の飽くなき願望憧憬であり、
日々そのために「しこしこ」と辻書房は集書蔵書増殖中です。

※とはいえ、私庫(しこ)ではないので、販売、買い取りもしてます。

 梅雨時も探書耽書の古書店主 

 我が店は私庫にあらねど四庫が憧れ 拙

04/06/2016

贅沢貧乏古本屋日記 
 
  「五月三十五日の佳日に本の街:神田神保町で仕入れ」

久しぶりに世界遺産認定間近の街へ行きました。

水道橋駅を南下してから東征し、多くの目当ての店先を刮目探し歩き
最後は東京古書会館の古書市でフィニッシュ。
昼は吉牛並盛、合間の珈琲も自販機でと時間・金を節約し
全部の道のり贖った本を両手に持っての神保町滞在は約6時間。

計47冊(うち漫画10)と3枚(洋楽中古LPと映画dvd)を
鞄3つに分け小田急海老名までさらに歩荷(ぼっか)。
あー重かった~疲労困憊。六十路前の寄る年波をつくづく感じる。

辻書房ではガロ系中心の漫画本とジャズ・ロックなど音盤含め、
これからも絶滅寸前の活字・アナログ文化遺産を
まめに集め保存展示(販売?)していきます。
開店8カ月ですが、廃業などありえません!

今春、妻のお蔭で本業辻塾の授業内容リニューアルが無事成功したので、
暫く放置気味だった古本屋もまたぼちぼち愉しくやっていきます。

生徒は来るが古本屋お客さんは全く来ない。
そのおかげでというか棚在庫は減らずにどんどんと増殖しています。
これぞ、まさしく嬉しい悲鳴。
好きな酒を慎み、塾の利益をこれからもドバドバと
棚増殖に注ぎ回していきます。

塾生徒には学期ごとの「読書レポート」の課題本として
辻書房児童向け在庫本の無料貸し出しも行っていますよ。

現在在庫は約6千冊、摂生し長生きし85歳でごまんと
五万冊と思っていたのですが、このペースでは無理かもしれません。
せめて死ぬまでに映画と音楽も併せて3万点は残したいなというのがとりあえずの目標=生の証し。

とにもかくにも今現在は本と音楽と映画と(生徒とわんこ)に
囲まれとても幸せな小生。
ゆくゆくはさらに多くの本と映画と音楽に埋もれて、
あー楽しかったと大往生したい。

死んだら、本はどうするのって?
考えたことないけど…、そうだよね、どうしよう…?

ニュースでは2020年から小中高全公立学校でデジタル教科書採用で
紙媒体なしとのこと。
あーあ、これでますます本を手に取らない人間が多くなる。
昭和は遠くなりにけり。くわばらくわばら。

*写真は神保町名物のコミガレ=小宮山書店のガレージセール

28/04/2016

 
 贅沢貧乏古本屋寺小屋日記
    
     「忙中謝客」

 この連休は庄内酒田に一人で住む義母米寿祝いと、念願の青森県津軽・南部・下北を巡る文学の旅(太宰治と寺山修司関係)のため辻塾&辻書房ともに明日より一週間休業です。ご用とお急ぎのかたはこのFBメッセ―ジか飯田携帯へご連絡願います。

 写真は、芥川龍之介が田端の自宅玄関格子戸に掲げたものです。塾も本屋もちっとも忙しくないのですが、悪しからず。では行ってきます。

その門をはいって、石畳〔いしだたみ〕を一間〔けん〕ぐらい踏んでゆくと、目のあらい格子戸〔こうしど〕のはまった入り口がある。そうして、時によると、その格子の横桟に、今の言葉でいえは、A5判より少し大きいぐらいの大きさの紙が白い紐でしばりつけてあって、その紙に、『忙中謝客』という字を、『忙 中』『謝 客』とならべて、しゃれた書体で、墨で書いてある。ところが、近づいて、よく見ると、その左側の『謝 客』のよこに、うすい墨色〔すみいろ〕でくずした字で、「おやぢにあらずせがれなり」と書いてある。つまり、この「せがれ」を芥川龍之介とすれば、「おやぢ」は、龍之介の養父の、芥川道章であろう。これは、何〔なん〕と、珍〔ちん〕な札〔ふだ〕ではないか。しかし、これは、今、かんがえると、(いや、そのとき見ても、)おもしろき札である。しかし、また、このような『珍中〔ちんちゅう〕の珍〔ちん〕』ともいうべき札を、所もあろうに、入り口に、かけているところが、やはり、芥川であり、また、こういう光景は、芥川の小説を思わせもして、おもしろいではないか。 (宇野浩二「芥川龍之介」より)

24/04/2016

贅沢貧乏古本屋日記 

「文学の使徒と家族」

 「兄の左手」(昭和五十七年刊行)は、「聖ヨハネ病院にて」などの病妻記で知られ、昭和期を代表する私小説家上林暁の脳溢血後の18年を支え、その口述筆記でさらなる文学的成果を花開かせた実妹による献身苦闘の回想記。そのあとがき最後の言葉には「いま私はこれを書き終えて、はじめて兄から解放されたような気持ちである」と記されている。
 
 「回想の太宰治」(昭和五十三年刊)は、文芸の才をほしいままにしながら、「家庭の幸福は諸悪のもと」とうそぶく稀代の拗ねものダザイオサムの妻として、生前の彼の充実華々しい作品群を生むために必死に耐え忍び援け、三人の子の母として彼の心中後も懸命に生きぬいた「作家の妻の鏡」津島美知子の回想記。
  
 両作品とも家族による思い出という範疇を超え、そのまま「生きた文学」という勲章を捧げたいほどの気概と愛憎に満ちた筆致が凡百の女性作家などよりなお強く読む者の心の鐘を打つ。特に津島美知子が描くところの太宰一家の疎開のための津軽帰郷レポートは出色。

  辻書房古書価格:両冊とも初版700円 

 津島美知子が育て上げた三人の子。長女が長じて迎えた有望官僚の婿はその後に津島雄二として大臣を歴任する自民党の大立者になった。長男は十五歳で病没。次女祐子は父と同じように多くの文学の結晶をこの世に残し本年二月、惜しくも六十九歳で亡くなった。ある意味、父を越えたのかもしれない。離婚後に愛息9歳でなくしている。瞑目合掌。

*辻書房には太宰関連本を多くお安くご用意しております。
※この連休に青森の津軽と南部地方を旅し、 太宰の金木町と寺山の恐山を経めぐります。

07/04/2016

贅沢貧乏古本屋顰蹙日記

  「幽界(宥海)からの物体X」

一昨日、殆ど無用と化してる携帯が振動した。

「キイチか、本を整理した。段ボールで9箱。
取りに来てくれるか。全部お前の古本屋に寄贈する。」

海老名河原口某寺僧侶は息子に寺を譲って終活(死に支度)だという。
今日雨中の午前、車を庫裏に横付けした。

「遠藤はその後どうした?お前に聞いた後に手紙を送ったんだが」
40年前高校時の先生でバレー部の名前だけの顧問でもあった。
ここ最近の遠藤(10年間入院)の経過を話した。

高1担任時、学活に遅刻し「おふくろが起こしてくれなかった」と
言い訳したら、鬼神のごとく怒り普段から持つ竹刀で
脳天をしこたま叩かれた。
性格ねじくれた高校生は暫く心にしこりを残した。

が、本日それは「融解」した。

寺を辞去したあと雨足はますますと強くなった。

03/04/2016

贅沢貧乏古本屋顰蹙日記

「武蔵丸登場」

今朝、6チャンネル関口宏のサンデーモーニングに元横綱の「武蔵丸」親方(武蔵坊弁慶に似てると言われた)が出て張本と一緒に「喝!」。
相変わらず容貌魁偉にしてなんとも剽軽。

視聴後、自宅本棚から当時力士だった親方から標題をつけたという車谷長吉著「武蔵丸」(新潮文庫)を取り出し、風呂につかりながら読んだ。
短編なのですぐ読み切れる。
車谷が妻との二人暮らしで兜虫(武蔵丸と名付けた)を飼い、
その死を見送るさまを書いた私小説。落涙。

以下はその作品中引用される車谷の妻で詩人の高橋順子の一篇

「兜虫の家」

安達ケ原の舎人公園の木の下に
兜虫がいるのをつれあいが見つけた
「何かいたんですか」
たちまち近所の子がやってきた。
つれあいは黙って虫を頭陀袋の中に入れた。

箪笥の上に弁慶籠を伏せ
櫟の枯葉を一枚
西瓜を一きれ
砂糖水を満たした小皿を置き
つれあいは立派な角をもつ虫に武蔵丸と命名した

二日目の朝 籠の中はからっぽだった
武蔵丸が籠のすきまから角をさし入れ
籠の全重量をはじいて逃亡したのである
武蔵坊弁慶のいない弁慶籠をつれあいは見ていた
やっと土間のたたきの上に墜落し
腹を見せているのを発見した

生きていた

武蔵丸は籠の目に足の爪をかけてぶら下がり
斜めになり 逆さになり
六本足ゆえさまざまなかっこうをしてねむる
「血も神経もないから平気なんだ」
二時間後 角の力を抜いて
左の後脚一本高々と伸ばす
「なんてかっこうなんだ」
六本脚で踏ん張る姿は図鑑用だったのか

兜虫のしずかな時間が
つれあいの強迫神経症の時間をひたす
「寿命はあと一か月なんだ
武蔵丸はそれを知らない」
「少し大きくなったみたい」

兜虫のねむっている家で
つれあいとわたしもねむる
               -蟲息山房にて

この後、武蔵丸という名のカブトムシは夫婦の愛情を一身に受け,
予定より二か月延命し11月20日に死んだ。

「赤目四十八滝心中未遂」で直木賞の車谷は、
この「武蔵丸」で川端康成文学賞(短編)も受賞した。

昨年5月、誤嚥による窒息で死去、69 歳。

*「文学の鬼」私小説顰蹙作家の車谷本は辻書房に多く在庫しています。

08/03/2016

さがみ国分辻書房

03/03/2016

贅沢貧乏古本屋日記 

「あああおもりのはははしらどけいは・・・」

暫く本業(塾)の受験指導に全力投球で本業(古書店)を忘れたカナリアは、青色申告帳簿付の妻に「もっと宣伝して稼いで」と言われて、下記のように細分化して販促セールすることにしました。

第一回目セールは、タモリの物まねで有名な「寺山修司」です。
すべて当店古本値付けのそのまた半額です

柱時計?
これは50年以上前に大工さん達にいただいた飯田家の家宝です。
うーん、50万でなら。

以下二首は寺山の歌 

売りにゆく柱時計がふいに鳴る横抱きにして枯野ゆくとき

夏蝶の屍(かばね)ひそかにかくし来し本屋地獄の中の一冊

26/01/2016

「古本屋ツアー・イン・ジャパン」

  昨年12月19日当店ツアーレポート全文掲載

*以下は全国の古本屋古書店を探訪し、そのレポートをほぼ毎日ブログにアップしている小山さん(グラフィックデザイナー、古本関係の著書も上梓)当店訪問の巻。なお、掲載許可は得ています*

海老名駅を東口に出て、カーブするダイナミックな空中歩廊を東に進み、巨大原色商業施設『ビナウォーク』ビルの谷間の、日陰だが女子と子供で賑わう長細い広場に下り、さらに東に進んで行く。道路に突き当たったら南に曲がり、『中央公園口交差点』から再び東へ歩き続ける。『国分坂下交差点』を過ぎ、上り坂にちょっと足を掛けた所で、すぐに北に進路を採る。

 美しい斜度とカーブの坂をぐんぐん上がり、薄緑の『海老名歩道橋』を潜ると、古い大木や民家が現れ始め、時代をぐっと遡った雰囲気が漂い始める。さらに道なりに坂を上がり、右手に白い鉄骨の火の見櫓が見えてくると、左手が見晴らしよく開け始める。遠くに『相模国分寺跡』の史蹟らしい広い原っぱが清々しく臨める。

 坂をどうにか上がり切ると、そこは歪な形の丘の上の交差点になっており、その際に緑色の学習塾兼住宅が建っている。
ところが窓には『古本 古書 珈琲』の文字が…ここは古本好き&ダジャレ好きの塾長が、その好きが高じて今年の十月に始めた古本屋さんなのである。聞けば教室をひとつ潰してお店にし、古本と共に珈琲も提供しているとのこと。

 横断歩道を渡って玄関に近付くと、まずは無料のリサイクル除籍本箱が展開。中に進むと、左におススメ絵本や三島由紀夫・原節子関連・単独行登山家加藤文太郎を飾ったラックがあり、右側に古本屋フロアが広がっている。ウッディな明るい空間で、古本屋というよりは、児童館などの図書室のようである。

 入口右横のカウンター内にいたご婦人に「靴のままどうぞ」とニッコリ招き入れられる。カウンター横にちょっとぐらつく本棚が一本あり、その奥に大きなテーブル席。フロアには、右に長い背中合わせの棚が一本、左に短めの背中合わせの棚が一本。左奥には木のベンチが置かれ、そこを壁棚が見守っている。

 カウンター横の棚には、日本文学の古書や絶版文庫が多く集まるが、中には非売品もある模様。長いフロア棚右側には、セレクト詩集・野坂昭如・永井荷風・絵本・随筆類・女流作家文庫・日本文学文庫・日本文学・日本近代文学・海外文学・文学評論・幻想文学・詩歌句。左側には絵本・宗教・精神・新書・江戸・古本・海外都市・旅・登山・歴史・近現代史が収まって行く。 

 短い棚には、役者・テレビ・落語・児童文学・映画・音楽・コミック・美術・食が両面に集まっている。左壁にはミステリ・時代小説・海外ミステリ文庫が並び、下には横積みのダブり本やLPレコードあり。奥には日本純文学文庫を並べた棚が一本あり、映画パンフを飾った壁ラックと肩を並べている。 

  これでフロアの棚は全部だが、実は入口正面奥の廊下にも、古本棚が設置されている。誰もいない薄暗い教室の前を過ぎ、本棚があるために狭くなった廊下に身を寄せる。村上春樹・吉行淳之介・開高健・北杜夫・井上ひさし・芥川賞&直木賞・小林信彦・宮脇俊三・中上健次・本関連・司馬遼太郎・松本清張・川本三郎・南方熊楠・藤沢周平・山形関連がビッシリ。

各ジャンルには単行本と文庫本が入り交じり、塾長が己の眼と脚で集めた古本たちが、質実に堅実にその奮闘を形作っている。値段は普通で、良い本にはしっかりとプレミア値が付けられている。ぐるぐると二周して、講談社「拳銃を磨く男/島田一男」ウェッジ文庫「荷風のいた街/橋本敏男」を購入する。 

 あぁ、この塾に通う子供たちは、必ず古本屋を通って教室に入り、また古本屋を通って、帰路に着くのだな。勉強はいつでも大変だが、それはそれで羨ましい…。 

以下 店主敬白:
*古ツアさんは私が風邪ひきで寝込み、妻に留守番してもらった折に訪れたのです。知り合いのため、かなり「好意的に」書かれています。が、それにしてもその畏怖すべき書棚ジャンル別再現力。冊数は少ないものの殆どパーフェクトに当店の棚並びが網羅されています。彼はその場でメモすることなく集中して棚を凝視し網膜に焼き付け、帰宅後にブログアップするのですから、尋常ならざる記憶力と言えます。それは彼特有の古本愛がなせる業=技といえるでしょう。脱帽平服。ちなみに妻の里は山形庄内酒田です。
「もっけやの」*

Our Story

書棚は教室一部に設置。スタート六千冊超、30年後85歳で2万冊目標にできる限りごまんと集めたい。文芸、歴史、民俗、芸能、芸術、映画、音楽ほか絵本、マンガ、ミステリーも揃えますが、50~70年代のセレクトを特に心がけます。ゆっくり本との対話=往古の時空間への旅を愉しんで頂けたら嬉しく存じます。どうぞご贔屓に。

カテゴリー

製品

ほっとくと絶滅危惧種指定されそうな愛すべき古本古書と音楽LP、映画DVDとほろにが珈琲とフロスト警部のような毒舌。

住所


国分南2-9-39
Ebina-shi, Kanagawa
243-0405

本屋のその他Ebina-shi (すべて表示)
有隣堂ららぽーと海老名店 有隣堂ららぽーと海老名店
扇町13-1 4F
Ebina-shi, 243-0482

JR海老名駅直結「ららぽーと海老名」4Fの書店/文房具店です。